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第3話

月夜のもう一人
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2026/06/03 05:00 更新
『やっと気付いたね。』
窓の外に立つ少女は、あなたと全く同じ顔をしていた。

同じ髪。

同じ瞳。

同じ制服。

まるで鏡の中の自分が、そのまま外へ出てきたようだった。

「……誰?」

あなたは震える声で問いかける。

少女は微笑む。

『私はあなた。』

「そんなわけない……!」

『でも、本当だよ。』

少女の姿が月明かりに溶けるように揺らぐ。

次の瞬間。

ドンッ!

部屋の扉が勢いよく開いた。

「あなた!」

真希だった。

後ろにはパンダと棘もいる。

あなたが慌てて窓を見る。

しかし。

そこには誰もいなかった。

「え……?」

「どうした?」

真希が駆け寄る。

あなたは窓を指差した。

「今、そこに私がいたの……!」

三人は顔を見合わせる。

「あなた、落ち着け。」

パンダが珍しく真面目な声を出した。

「見間違いじゃないのか?」

「違う!」

あなたは首を振る。

「本当にいたの!」

棘も窓の外を見る。

「しゃけ……」

その表情は少しだけ険しかった。

まるで何かに気付いているようだった。

翌日。
四人は任務へ向かっていた。

場所は廃病院。

最近になって呪霊の目撃情報が増えているらしい。

「嫌な感じだな。」

真希が呪具を肩に担ぐ。

「ホラー映画みたい。」

あなたが苦笑する。

「俺、こういう場所嫌いなんだよな。」

パンダが肩をすくめた。

「パンダなのに?」

「パンダだからだ。」

「意味分かんないよ。」

少しだけ笑いが起きる。

けれど棘だけは黙っていた。

あなたを見つめながら。

何かを考えているようだった。

病院の奥へ進む。
すると。

あなたの頭に激しい痛みが走った。

「っ……!」

視界が揺れる。

頭の中に知らない景色が流れ込んできた。

暗い部屋。

誰かの泣き声。

血のように赤い月。

そして――

『全部忘れて。』

誰かの声。

『そうすれば守れるから。』

「いや……!」

あなたは頭を押さえてしゃがみ込む。

「あなた!」

真希が駆け寄る。

棘もすぐ隣に来た。

「おかか!」

「だ、大丈夫……」

そう言った瞬間。

病院の天井が崩れた。

轟音。

そして巨大な呪霊が姿を現す。

「特級か!?」

パンダが叫ぶ。

黒い腕が夢主へ伸びた。

避けられない。

そう思った瞬間。

ドォン!!

呪霊の腕が吹き飛んだ。

あなた自身の呪力によって。

青白い光が身体を包む。

その光は美しくも不気味だった。

「あなた……?」

真希が目を見開く。

あなたの腕には、見たことのない蒼い紋様が浮かんでいた。

それは以前よりも大きく。

確実に広がっていた。

そしてあなたの脳裏に再び声が響く。

『思い出して。』

『私たちは一人じゃない。』

『もうすぐ封印が解ける。』

あなたの瞳が揺れる。

そして遠く離れた場所で。

月夜に現れたあの少女が静かに笑っていた。

「もうすぐ会えるね。」

彼女の足元には無数の呪符が散らばっている。

そしてその中心には――

あなたの名前が書かれた古い記録が置かれていた。

あなた自身も知らない、過去の秘密を記した記録が。

禪院真希
禪院真希
あなたも知らない記憶ってなんだ⁉︎
狗巻棘
狗巻棘
パンダ
パンダ
禪院真希
禪院真希
おい。作者。
あなたも知らない記憶ってなんだ!
これからあなたはどうなってしまうんだ?
寝坊助さん
寝坊助さん
えー。
それは見てからのお楽しみということでー。
…パンダ君も何か言っては?
パンダ
パンダ
狗巻棘
狗巻棘
ツナマヨ
禪院真希
禪院真希
…あなたが心配なんだ。
頼むから教えてくれ。
どうしたらあなたを助けることができる?
狗巻棘
狗巻棘
ツナマヨ、おかか。
パンダ
パンダ
教えてくれ作者。
3人はギャーギャーと何かを言っている。
作者は3人を隠すように立ち口を開く。
寝坊助さん
寝坊助さん
はい、後ろが少々うるさいようですが気にせず。
次回、封じられた記憶。
あなたさんは一体どうなってしまうのか!
お楽しみに!
禪院真希
禪院真希
は?
うるさいっつったな?
さっさとあなたを助ける方法教えろーー!
狗巻棘
狗巻棘
ツナツナおかか
パンダ
パンダ
作ーーーー。
うるさい3人の声はそこで途切れてしまうのだった(笑)

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