第11話

九社
1,450
2025/04/09 05:45 更新










 私が遣る気を取り戻してから少し経った頃
あなた
 ちょっとカフェに行ってくる 
国木田
 ⋯ 
あなた
 嫌だな 
あなた
 別に敦君の処に行こうとか 
 考えてないよ
あなた
 カフェの方が集中し易いから 
国木田
 嗚呼、判っている
 お前は前からそうだ 
あなた
 なんだ判ってたの 
賢治
 頑張って来てください! 
あなた
 ありがとう賢治 👋🏻‪ 










 私は探偵社の近くのカフェに入って
 窓際のカウンター席に座った

 窓から、人々が行き交うのを見ながら
 パソコンを開いた



 その刹那__





 ? 
 お嬢さん Мадемуазель 
 お隣失礼しても良いですか? Прошу прощения, не возражаете, если я присяду рядом? 















あなた
 は? 










 __同時刻



 敦と乱歩、そして太宰の三人は事件を解決し
 帰路に着いていた

 が、乱歩は先々歩いてしまっている
 ⋯太宰さん 
太宰
 何だい? 
 丁度、乱歩さんの能力⋯⋯では 
 無いですけど話が出たので
 あなたさんの能力が知りたくて 
太宰
 良いけど 
太宰
 如何して急に? 
 別に深い意味はないんですけど 
 探偵社の皆さんと話して
 少しずつ知ってる事が増えたんですが 
 あなたさんについて
 全く知らないなって思って 
太宰
 確かに、二人が話しているところ 
 あまり見た事がないね
 そうなんです 
太宰
 歩きながら話そうか 
太宰
 ⋯⋯ 
太宰
 彼女の異能はね 










太宰
 「 自分の身に起こったあらゆるものを
   相手にそのまま移す 」 能力だよ 
太宰
 つまり、自分の右腕を刺せば 
 相手の右腕も怪我をする
 それって⋯⋯ 
 めちゃくちゃ強いじゃないですか! 
太宰
 そう 
太宰
 しかも、発動条件は
 " 相手の容姿を知っていること " 
太宰
 但し、一気に複数人には使えない 
 でも、連続して使えば__ 
太宰
 可能だ 
 ん?
 でも、待ってください 
 それって自分自身も怪我する 
 じゃないですか
太宰
 良いところに気が付いたね 
太宰
 勿論、それは問題無いのだよ 
 でないと成立しないからね
 じゃあ如何やって⋯ 
太宰
 簡単な話さ 
太宰
 " 自分自身で付けた傷は痛みを伴わず 
  無効化される " のだよ
 無効化⋯⋯ 
太宰
 出血しても直ぐに血液は体内に戻る 
 裂けた皮膚も完治される
 ⋯ 
太宰
 うふふ
 驚いて言葉が出ないかい? 
 はい⋯
 本当に凄いですね 
太宰
 私も同感だ
 彼女の異能は超人的だよ 
太宰
 さて、ここ迄で
 気付いた事はないかい? 
 ? 
太宰
 じゃあ、この能力で
 一体何ができると思う? 
 ⋯⋯成程 
太宰
 そう 
太宰
 あなたの異能は 
 " 殺戮に特化し過ぎている " のだよ 
 ⋯ 
太宰
 相手の容姿を知らなくても 
 それが載った資料・・・・・・でもあれば 
太宰
 彼女は容易に暗殺ができる 
 そうですね⋯ 
太宰
 君がそんな顔をするのも無理は無い 
太宰
 あなたは自分の異能が嫌いだった 
 だった? 
太宰
 うん 
太宰
 あなたは与謝野さんのお陰で 
 救われたと云っていたよ
 与謝野さんが? 
太宰
 ふふ 
太宰
 ここからは、あなた本人に 
 訊くと良い
太宰
 きっと彼女も
 敦君と話したがっているよ 
 え、そうなんですか? 
太宰
 そうだよ 
太宰
 あ、でも
 解剖されないように気を付けてね 
 へ⋯⋯? 










あなた
 如何してヨコハマここに居るの 










あなた
 兄さん 
フョードル
 妹に会いに来たんですよ 
フョードル
 こんな処に一人で居て⋯⋯
 変な男に絡まれたらどうするんです? 
あなた
 こんな風に? 
フョードル
 ぼくは貴方の兄です 
あなた
 ⋯そんなに心配しないで 
あなた
 ただのカフェだよ 
フョードル
 れどカフェです 
あなた
 はぁ 
あなた
 それで、何で来たの 
フョードル
 ですから、あなたに会いに__ 
あなた
 嘘 
あなた
 たったそんな理由で⋯
 しかも、色々調べて来たんでしょ 
フョードル
 勿論、あなたは
 ぼくの大切な妹ですから 

 と、胸に軽く手を当てて云う
フョードル
 前職や人間関係、その他諸々 
 すべて把握済みです
あなた
 ⋯ 

 恐ろしい兄

 昔から
あなた
 本当に、私に会いに来たの? 
フョードル
 ええ 
あなた
 本当に? 
フョードル
 神に誓って 
あなた
 そう 
あなた
 別に良いけど
 私、もう戻るよ? 
フョードル
 先刻さっき来たのにですか? 
あなた
 兄さんの隣で仕事なんて 
 集中できない
フョードル
 それじゃあ仕方ありませんね 
フョードル
 仕事の邪魔をする気は無いです 
 ぼくが帰ります
あなた
 いいの? 
フョードル
 ええ
 仕事を続けてください 
フョードル
 では、また 

 兄さんはスッと立ち上がり、私の頭を
 軽く撫でて云った
あなた
 またね 

 私は、ゆっくりと店を出て行く兄を見送った









あなた
 ⋯ 


 嘘だった、絶対に

 兄が、私に会う為だけにヨコハマに来たなんて


 確かに兄は昔から異常な程に愛が重い

 でも⋯⋯



 何か決定的な理由がある訳ではない
 兄に何かおかしなところがあった訳でもない

 でも、あれは嘘だ

 ヨコハマに来たのには
 他にも理由があるんじゃないか


 それに、兄さんの 「 神に誓って 」 という一言も
 引っ掛かる

 キリスト教の思想を持っている兄さんがあんな事を
 云うなんて、余程大事な事を隠しているんだろう


 それか、私に話せないような事か⋯⋯







 __その後も色々考えたが、結局解らなかった


 唯、一つだけ分かった事がある

 今日の朝方に見た夢
 あれは、私の兄だ

 兄に昔云われた事を夢に見たのだ


 しかし、そんな事を思い出しても
 兄が今日何故嘘をいたのかは全く解らない

 私は諦めて、仕事をある程度終わらせてから
 探偵社に戻った








   ❕   
 ついにあなたさんの異能について 
 明かされました!
   ❕   
 まだもう少し詳細があるので 
 後々、出てきます👍🏻
   ❕   
 分かりにくいと思うので 
 また今度まとめますね!
   ❕   
 後になりましたが 
   ❕   
 皆さんアンケートのご協力
 ありがとうございました!! 
   ❕   
 " 兄さん " 呼びで
 いきたいと思います👀♡ 



   ❕   
 最後に!!
 結構大事なことです! 
   ❕   
 途中、フョードルがロシア語を
 話していたのに気付きましたか? 
   ❕   
 日本語の上の文字は、変な暗号に 
 見えちゃいますが⋯⋯
   ❕   
 あれは、直訳ではなくカジュアルめに 
 翻訳したロシア語です! 
   ❕   
 頑張って少しっているので
 分かってくださると嬉しいです🥹 



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