第8話

3
2024/06/15 13:44
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
馬鹿だよね。それで今日珍しく七緒が声を荒げてるなって耳を澄ませてたら七緒の気持ちを初めて知って……改めて気がついてあげられなかったこと、本当にごめんなさい
今度は頭を下げることはしなかったが、七津はそうしなくても誠意が伝わるくらい真っすぐとした目をしていた。
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
もういいって。謝ってほしくてああやって言ったわけじゃないし
寧ろ、あの場に七津が来てくれたことが今となっては良かったとすら思っている。
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
七緒、もう我慢しなくていいからね。学校でも私の話上がるみたいだけど本人に直接聞くように言ったらきっと七緒の嫌な状況は壊れると思うから
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
うん。そうさせてもらう
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
お母さん達がまた私達のこと比べたら二人で怒ろうね。二対二だから怖くないよ
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
ふふっ。七津がいたら百人力だ
それ以外にも七津は私が私でいられる環境をつくろうと自分の方でも根回しをすると言った。
どんな伝手があるのか……七津のコミュニケーション能力と友達の多さには何歳になっても驚かされる。


以前、悪い人達とは関わっていないから大丈夫と言った七津の信用度は今の言葉でガクッと落ちた。


だが、こればかりは私がグイグイ聞くのも過保護すぎるめんどくさい姉になってしまう。


せっかくただの姉妹として話せるようになったのだ。


今はお節介はやめよう。
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
何かあったら絶対に言うんだよ!
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
うん。頼らせてもらう
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
学校で嫌なことあったら私呼んで。助けに行くし、一緒に学校もサボるよ
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
サボるのはちょっと……
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
な、なんなら私も七緒と同じ学校に転校する?
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
それはやめとこう。私のためでも私が許さない
何故か私よりも過保護な七津に少し呆れる。


発想に歯止めがつかなくなりそうな妹にふと思った。
_峪七緒@たになお_
峪七緒たになお
七津、私よりも姉みたい
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
え……やだよ。私のお姉ちゃんは七緒だけだもん
こういうことを誰にでも言ってしまうんだろうか。


この人たらしめ。
_峪七津@たになつ_
峪七津たになつ
じゃあ、先にお風呂入るね
そういって別れてお互いに部屋に入り、やるべきことを熟していく。
ちらりと見えたカーテンの隙間からは雲が見当たらない夜空に、沢山の星々が散らばり自由に光っている様子が見えた。










流れ星が落ちるまであと一日。

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