何かが聞こえたような気がして、ぱちりと目を開く。
すらいむさんのお話を聞いた後、少しでも寝ないと死ぬということで床に葉っぱを敷きつめて3人雑魚寝をしていたのだが…
まだ洞窟の外は真っ暗な中、私は1人目覚めてしまったらしい…
身体中痛いからもう少し休んでいたいが、先程からなんだか音が聞こえるのだ。
例えるなら…うーん…ぱあぁ…みたいな、なんかゲームで言う宝箱の音というか…説明が難しいですね…
とにかく、その音が気になって眠れないんですよ。
何となく洞窟の奥から聞こえるような気がするんですよね…
ちらりと自分の隣で寝る2人を見る。
①アメリカさんを起こした場合
恐らく、かなり機嫌が悪くなりますね…すごく気持ちよさそうに眠っていますし…そのままだる絡みされる可能性もある…得策ではなさそうですね
②韓国さんを起こした場合
これはアメリカさん以上になしですね…機嫌の悪さと当たりの強さカンストしそうです、やめましょう
…どちらも起こさない方がいいですねこれ…
………一人で行くか……
そっと、 静かに起きて立ち上がる。
ぱぱっと、音の正体を確かめてしまえば多分また眠気も戻って来るだろう、と信じながら歩き出した。
ゆっくり、恐る恐る音のする方へ近づいていく。
真っ暗な中、明かりも持たずに来てしまったのだ。
洞窟の外から見える月しか、目の前を照らしてくれる光は無い…その光でさえも、奥へ進む度に見えなくなっていく。
どうしましょう、やっぱり行きたくなくなってきたかもしれません…怖いですよこんなん!
一人で何故か肝試しにでも来ているような気分になりながら、なんとか進んでいく。
洞窟の奥、私が最初に寝ていた所…そこには、あの本が置いてあった。
少し呆れながら、本を手に取る。
その瞬間、先程まで聞こえていた音がまた聞こえだして、本も光り始めた。
自分の手の上で、勝手に開く本。
前読ませてもらった所の次のページが開いた。
ゆっくりと本に黒い文字が浮かび上がってくる。
なんだこれ、なんて呟きながら、私はただ見ていることしか出来なかった。
しばらくして、文字が完全に浮かび上がったのか光が弱まり始めた。
光が消えたらまた真っ暗になるではないか。
そう思い焦った私は、急いでまたもと来た場所へと走ったのであった…
戻ってくると、安心した様子のアメリカさんと、明らかにげんなりしている韓国さん、未だに寝ているすらいむさんがいた。
韓国さんを遮り大きめの声ではしゃぐアメリカさん。
この森に獣とかがいたらどうするつもりなんだか…
こうして、すらいむさんに火をつけてもらい、本の続きを読むこととなった…
二人と一匹が歩いていると、また違う男に出会った。その男は、様々な動物に囲まれて幸せそうに笑っていた。
勇者が話しかけた。
「こんなところで何をしているんだ?」
男は答えた。
「動物達と、戯れているのです…」
男はテイマーであった。獣であろうと動物であろうと、大抵のものは操ることが出来た。
勇者は言った。
「俺たちと戦わないか?」
と……
ぺらっとページを捲った。
三人と一匹は歩いていた。
森をどんどん突き進む。
すると、何処からか音が聞こえてくる。
鍋をぐつぐつと煮込むような音。
歩いて近づけば、そこには黒い帽子に長い杖、魔法使いが居たのであった…
お久しぶりです、本当に…あけおめですね
今年こそもっとサボらないよう頑張ります!よろです!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。