第28話

>28 驚きの事実
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2026/05/08 14:00 更新





sg〔……もしもし?〕



低い声。

聞き慣れた声。



__ユンギヒョン。



jm「……っ」



一瞬で、喉が詰まる。



何か言わなきゃいけないのに。

声が出ない。

胸がいっぱいで。

息だけが、変に浅くなる。



sg〔……もしもし?〕



もう一度、呼ばれる。

少しだけ心配そうな声。



jm「……じ、…」



やっと、音になる。



jm〔……ジミン、です……
  ユンギヒョン……〕



かすれた声。



それでも、

ちゃんと届いたみたいで。



sg〔……っ!ジミナ!〕



一気に声が変わる。



sg〔よかった……無事か〕



その一言で。



jm「……っ」



涙が、勝手に出る。



jm「……大丈夫……
  …ヒョン……っ」



拭っても、拭っても、溢れる。

でも、止めたくなかった。



この声を聞けたことが、

嬉しすぎて。



sg〔……よかった〕



電話越しに、

少し息を吐く音。



それだけで、安心する。

少しの沈黙。

でも、不思議と気まずくない。

むしろ、心地いい。



sg〔……あ、そうだ〕



ユンギヒョンが、

ふと思い出したように言う。



sg〔メールアドレスに、
  カトクのアカウント送るから〕

sg〔ちゃんと登録しといて〕

jm「……うん」



素直に頷く。

そのあと。

少しだけ迷ってから。



jm「……あのさ」



口を開く。



jm「前のスマホ……
  解約した」



静かに打ち明ける。

一瞬、向こうが黙る。



……あ。



空気が、少し変わる。



sg〔…そうか〕



低く返ってくる声。

でも、

怒ってるわけじゃない。



むしろ__



何か考えてる感じ。



sg〔……それなら〕



ぽつりと、続ける。



sg〔もしかしたら……
  俺のところに凸ってくるかもな…〕

jm「……え?」



思わず声が出る。



どういう意味か、

一瞬分からない。



でも、そのあと。

ユンギヒョンが、

軽く笑う。



sg〔まぁ、大丈夫だろ〕



さらっと言う。



sg〔引っ越したし〕

sg〔仕事も辞めたからな〕

jm「……は?」



頭が、一瞬止まる。



jm「……え、え……?」



理解が追いつかない。



jm「や、やめたの……?!!」



思わず声が大きくなる。

電話越しに、

少しだけ笑う気配。



sg〔まぁな〕



あっさりした返事。



sg〔お前と生きていくって決めたし〕



その一言で。



jm「……っ」



また、涙が滲む。



sg〔…大学卒業したら〕



ユンギヒョンの声が、

少しだけ真面目になる。



sg〔ちゃんと考えなきゃな〕



未来の話。

逃げじゃない。

ちゃんと、続く話。



jm「……そうだね」



自然と、言葉が出る。



さっきまでの不安が、

少しだけ薄れていく。



終わってない…。



むしろ__

これからなんだ。



電話越しに、

繋がってる。

距離は遠いのに。



でも、ちゃんと。



jm「……ヒョン」



名前を呼ぶ。



sg〔ん?〕



すぐに返ってくる。

それが、嬉しくて。



jm「……好き」



ぽつりと、こぼす。

少しの沈黙のあと。



sg〔……知ってる〕



短く返ってくる。

でも、その声は__

ちゃんと、笑っていた。







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