ジェヒョクさんは 私が焦っているのとは裏腹に
何故か 黙っている .
私がもう一度 声をかけると 今度は 大袈裟に
身体を仰け反りながら 顔を真っ赤にする .
そう言って 口元に手を置き 恥ずかしそうに
肩をすくめる .
そう言うと ジェヒョクさんはまた近づいてきて
私が 教えようとすると 頭の上から 聞き馴染みのある
声が聞こえた .
反射的に ジェヒョクさんは 私から離れる .
私には焦っていたようにも見えた気がするが .
私が答える前に 朝光は先程までジェヒョクさんが
座っていた位置にしゃがむ .
『なんで敬語やねん』と笑う朝光の笑顔を見て
私は心臓がキュッとなった気がした .

ありがとうございます 🩷















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。