第2話

#1 入学初日
100
2024/05/21 11:25
Nakamu
わぁ!ここが!
今見ているもの。それは今日から通う学園だった。郵便で届いた地図と手紙を片手にトランクを持って寮に向かう。寮には部屋が沢山あるらしい。そして部屋は二人で使うらしくもう一人と仲良くできるのかどうかもここでの生活に影響していく。だから心配になっているのだ。

もし柄の悪い人だったらどうしよう。俺ここでの生活耐えられるかな?そんなことを考えていると部屋の目の前に到着した。そしてドアを開けようと鍵をセットする。しかしどちらに回してもドアは開かなかった。
Nakamu
え?どうしよ……
そう困っていると後ろから声が聞こえる。
???
179号室の人かな?
Nakamu
あ、そうですけど……もしかして、
きんとき
俺もここの部屋の人。きんとき。
よろしくね。
Nakamu
Nakamuです!よろしく!
きんとき
それじゃ、部屋に入ろうか!
Nakamu
その事なんだけど、実は……鍵が入るんだけど合わなくて。
きんとき
うーん…『鍵解除キー・リフト
ガチャ
Nakamu
え?
きんとき
さ!入ろうか!
え?待て待て待て待て!おかしいでしょ!結構時間掛けたよ?魔法で?
やっぱり……凄いな!俺ももっと強くならなきゃな。俺ときんときは部屋に入った。見たところこの部屋にはベッドと机。少し小さめのタンスが置かれていた。そして俺は左側に。きんときさんは右側に。トランクを開けて荷物を整理した。それから数分後準備した時のことを思いだしながら片付けをしていると隣で……
きんとき
ふぅー終わった!
俺がまだ作業している時に彼はそう言った。
Nakamu
え?!早?!
きんとき
まぁ、必要最低限しか持ってこなかったからね。
Nakamu
それで足りるの?
きんとき
もちろん!
俺とは違い無駄な物は持ってこない人らしい。

俺も早くしないとな。
Nakamu
ふぅー!終わった!
きんとき
お、お疲れ様。
それから俺らは世間話をした。
お互いの自己紹介とかもやったかな。出身、何魔法の使い手か。たくさんのことを話した。

放送が入る。

『新一年生の皆様方。片付けは終わりましたでしょうか?これから15分後に入学式を開始します。地図に書いてある館に向かって下さい。詳しい説明はまた後程行います。』
きんとき
行く?
Nakamu
うん!行こっ!
俺ときんときは部屋を出て地図に書かれている館のある場所に向かった。すると魔法で何かの紙を渡されたと思ったら番号が書かれていてそれはきんときも一緒だった。
Nakamu
きんとき何番?
きんとき
んー?357番。Nakamuは?
Nakamu
353番!
きんとき
なんかありそうだね。
Nakamu
それ分かる。
すると突然小竜が俺ときんときの目の前に現れた。目をパチパチと瞬きするとまるで「こっちです!」みたいな感じで右の方にゆっくりと飛んでいき始めた。それに俺ときんときがついていくと椅子が当然出現してその番号の書かれた数字を見せると座れるようになった。俺ときんときが席に座ると小竜はペコリとお辞儀をして飛んで行ってしまった。
Nakamu
なんか、凄かったね。
きんとき
ねw小竜に案内されるなんてw
Nakamu
wwwww
きんとき
後少しで時間だし静かにしとこうか。
Nakamu
おっけ~
また、放送が入る。

『』皆様大変お待ちいただいたかもしれません。今から入学式を行います。ステージにご注目下さい!』

俺らの目線はステージに。転移魔法で飛んできたのかステージに人が飛んできた。
???
いたずら造花プランクトフラワー
魔法で作り出したであろう造花がひらひらと舞い落ちてくる。
Nakamu
綺麗……
思わず声が飛び出す程に美しかった。
ダリア
私はこの学園の校長、ダリアと申します!校長 皆様、ご入学おめでとうございます!私たち一同皆様が入学するのを心より待ちにしておりました。この学園を選んで頂き誠にありがとうございます。そしてもう一度……本当にご入学おめでとうございます!この魔法学園では様々な先生方。種類豊富な授業。そして沢山の友人と共に魔術を学べます。ここでの生活ものがたりはいつしか大人へと成長した際に必ず心に残る様な体験が出来ることとなるでしょう。その支えとなるように私たちも精一杯サポートします。ですのでここでの生活ものがたりを色々と広げて楽しんで下さい!
……ここでの生活ものがたりか。

そんなもの俺に出来るのかな?

こんな何の取り柄の無い俺に一体何が?



そんなことを考えていると隣に座っているきんときが声をかけてきた。
きんとき
大丈夫?
Nakamu
……え?何が?
きんとき
入学式終わったから、
Nakamu
まじで?!
きんとき
うんw廊下に張り出された組分け見に行こうよ。
Nakamu
うん!
Nakamu
あ!組分けってあそこだよね?!
きんとき
ほんとだ!
Nakamu
……なんか部屋の番号で書かれてない?
きんとき
179は……あ、A組だ。
『教室を確認したらすぐに向かって下さい』
放送が入った。
Nakamu
ねぇきんとき…………地図持ってる?
きんとき
…………………………持ってる☆
Nakamu
ナイスぅぅぅぅぅウ!!!!!
Nakamu
ほんとに最高!アザス!
俺たちは地図の指示に従って組に向かった。俺たちは到着するのがかなり早かったらしく組にはまだ数人しか居なかった。しかしみんなどの席に座っていいか分からずにあたふたしていた。すると突然後ろから声がした。
???
皆さん好きな席についてくださいね~!
Nakamu
わぁぁぁぁあ??!!
きんとき
うわぁ?!
ユリ
ごめんね~突然喋りかけて。私はA組教師のユリって言うんだ~今年からここに入ったからみんな宜しくね~とりあえず好きな席に座っておいて!
それを伝えると先生はどこかに行ってしまった。俺らは言われたとおりに好きな席に座る。勿論きんときの隣だ。それから5分ぐらい時間がたつと殆どの席が埋まった。そしてチャイムが鳴る。するとさっきの先生が教室入ってきた。
ユリ
皆さんおはようございまーす!私はA組の教師になったユリでーす!この学園に来たのは今年が初めてでみんなと同じでまだ1年目。わかんないことだらけで不安だと思うけどそれは先生も一緒。みんなと仲良く学園ライフ送るのが夢だから私にはタメ口でもいいよ。でも他の先生には敬語使うこと。それだけは絶対守ってね!まぁ自己紹介はこれくらいでとりあえずユリっていう名前だけ覚えて貰えると嬉しいな!それじゃあ唐突なんだけどみんなに自己紹介して貰おうかな~。適当に座ってっていった理由はこの為でもあるからね!一番左上の人から自己紹介!3・2・1!どうぞ!
To be continued.

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