第13話

再会
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2024/03/24 09:00 更新
 鶴音と再会するのはいつ振りだろうかと耀は思った。
 しかも何故、鶴音がここにいるのかという不思議な気持ちにもなった。
若桜鶴音
ふふ、びっくりした?
いつも電話でやりとりしてるのに、なんで目の前にいるんだ?って思ってるでしょ〜?
若桜鶴音
まぁまぁ、そんなことより~久々に飲みに行かない?
私の行きつけの居酒屋に連れてってあげる。
 鶴音の行きつけの居酒屋で一緒に飲むことになり、注文した料理が運ばれてくると、2人はビールが入ったグラスを手にした。
若桜鶴音
乾杯~!
 同じタイミングでビールを1口飲んだ後、鶴音から話しかけてきた。
若桜鶴音
ねぇ、あんたとこうして会うのっていつ振り?
仙場耀
大学の卒業式以来。
俺は大学を卒業した後、警察学校行ってからは連絡してない。
仙場耀
で、成績優秀で警察学校を卒業して警視庁捜査一課の刑事に配属になった。
若桜鶴音
そうよね〜。
仙場耀
けど、なんで俺が警視庁捜査一課の刑事になっているってことを知ってたかが気になるんだが。
配属されて2・3年の頃にお前から電話がかかってきて、びっくりしたぞ。
仙場耀
しかも『捜査協力してあげる』ってことまで言い出して。
それが占い師の裏の顔である情報屋の仕事だったってことも、その後分かったしな。
仙場耀
あと、前から気になってたが、何で占い師をしながら情報屋をしてるんだよ。
 鶴音は焼き鳥を1本食べながら、耀に話した。
若桜鶴音
私さ、昔から独学で占いの勉強をしてたのよねー。で、大学を卒業してからは就職して働いてたんだけど、急に会社が買収されて、職場の環境に慣れずに辞めたの。
そして、次の仕事を探さずにあのビルの5階で占いの店と情報屋を開くために今までに貯めたバイト代と働いていた会社の給料を使って買い取って、備品とかもそのお金を使って揃えて。
まぁ、賃貸が安かったからよかったけど。
若桜鶴音
今は占いの仕事の収入で賄ってる感じ。
情報屋はあんたに捜査情報を流すために特別に情報を売ってるのよ。
若桜鶴音
でも、一般人には無償でネットと情報屋の店で普通に情報を教えてる。
ちなみに、あんたが警視庁捜査一課の刑事になってることを知ったのは、占いの店にあんたの同僚がお客として来て、教えてくれたのよ。
仙場耀
まさか……安斉か。
若桜鶴音
そう。
占いの店を開いてから浅くて、その数週間経った日にね……。
 占いの店を開いてから浅く、客は少しずつ入ってはいた。
 
 そして数週間後、閉店時間ギリギリに男性が慌てて店の中に入ってきた。
???
すみません!まだいけますよね?
若桜鶴音
はい、大丈夫ですよ。
???
ありがとうございます!
若桜鶴音
私、占い師の桜鶴と申します。
若桜鶴音
それでは占いを始めます。
お名前をお訊きしてもよろしいですか?
安斉
はい、安斉健と言います。
 鶴音はこの時、安斉と初めて顔を合わせたのだ。
若桜鶴音
何を占って欲しいですか?
安斉
そうですね……。
仕事のことについて占ってほしいです。
安斉
僕、刑事でして。
同期がまぁ~冷たい奴で……。
仙場って言う奴なんですけどね。
 『仙場』という聞きなじみのある名前を聞き、まさかと思った。
 大学を卒業したら警察学校に行くと本人から聞いていたが、無事警察学校を卒業して刑事になったというのだろうか。
若桜鶴音
あの、その仙場って……仙場耀のことですか?
 気になりすぎて、鶴音は思わず安斉に訊いてしまった。
 
 すると安斉は驚きのあまり、逆に鶴寝に訊いた。
安斉
えっ!桜鶴さん、まさか仙場とお知り合いなんですか⁉︎
若桜鶴音
えぇ。古くからの友人といいますか、中学から大学が同じだったんで、中学からの付き合いなんです……。
大学を卒業してからは会ってなくて。
若桜鶴音
まぁ、仙場はいつもそんな感じなんで、気にしないで下さい。
安斉
そうですか〜。
実は、仙場と同じ警視庁捜査一課に配属されて。仙場と同期なんで仲良くなりたいんですけど、難しいですよね〜。
若桜鶴音
そうですね……。
もしかしたら難しいかもしれませんね。
 がっくりと肩を落とす安斉を見ながら鶴音はある頼みをした。
若桜鶴音
安斉さん、仙場に私と会ったことを内緒にしてもらいませんか?
多分、口うるさく問い詰めてくると思うんですよね〜。
若桜鶴音
あと、仙場に私から頼みたいことがあるので。
安斉
そうですか……。
それなら黙っておきます!
 占いの最中に談笑していることに気付き、慌てて占いを再開した。
 
 占いを終えると、安斉は嬉しそうな表情を浮かべながら鶴音に話した。
安斉
占いの最中に談笑してしまいましたけど、桜鶴とお話しもできて楽しかったです。
もちろん!占いのことも心に留めておきます。
ありがとうございました!
 安斉が店を出るのを見送った後、店を閉めると鶴音はあることを考えついた。それが情報屋だった。
 情報屋で耀の捜査協力することができると、だから耀に話そうと決めたのだ。
 安斉が鶴音の占いの店に行っていることを初めて知り、耀は大きなため息をついた。
若桜鶴音
ねぇ、これで分かったでしょ?
私が捜査協力している理由が。
仙場耀
ったく……そういうことか……。
若桜鶴音
ふふふ。
じゃあこの後、情報屋に一緒に来てくれる?
若桜鶴音
あんたにいい情報を教えてあげる。
さぁ、食べちゃいましょ。
 焼き鳥の盛り合わせと枝豆を全て食べ終えると、会計は鶴音が2人分を支払った。

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