鶴音と再会するのはいつ振りだろうかと耀は思った。
しかも何故、鶴音がここにいるのかという不思議な気持ちにもなった。
鶴音の行きつけの居酒屋で一緒に飲むことになり、注文した料理が運ばれてくると、2人はビールが入ったグラスを手にした。
同じタイミングでビールを1口飲んだ後、鶴音から話しかけてきた。
鶴音は焼き鳥を1本食べながら、耀に話した。
占いの店を開いてから浅く、客は少しずつ入ってはいた。
そして数週間後、閉店時間ギリギリに男性が慌てて店の中に入ってきた。
鶴音はこの時、安斉と初めて顔を合わせたのだ。
『仙場』という聞きなじみのある名前を聞き、まさかと思った。
大学を卒業したら警察学校に行くと本人から聞いていたが、無事警察学校を卒業して刑事になったというのだろうか。
気になりすぎて、鶴音は思わず安斉に訊いてしまった。
すると安斉は驚きのあまり、逆に鶴寝に訊いた。
がっくりと肩を落とす安斉を見ながら鶴音はある頼みをした。
占いの最中に談笑していることに気付き、慌てて占いを再開した。
占いを終えると、安斉は嬉しそうな表情を浮かべながら鶴音に話した。
安斉が店を出るのを見送った後、店を閉めると鶴音はあることを考えついた。それが情報屋だった。
情報屋で耀の捜査協力することができると、だから耀に話そうと決めたのだ。
安斉が鶴音の占いの店に行っていることを初めて知り、耀は大きなため息をついた。
焼き鳥の盛り合わせと枝豆を全て食べ終えると、会計は鶴音が2人分を支払った。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!