耀は和秋の事件資料を広げた自分のデスクで頭を抱えていた。
その理由は、昨日の千光のことで頭がいっぱいになり、和秋の事件の捜査どころではない状態になっているからだ。
耀は、安斉が言うお誘いは信用できない。
何故なら、安斉にお誘いと言われてついて行くと大抵、合コンかカラオケに連れて行かれるからである。
耀は和秋が働いていたシステムズサファリナ株式会社の方にも近々、話を訊きに行こうとしていたが、中々タイミングが合わずに行けていなかったのだ。
安斉がそう言うならばと、耀は安斉からの誘いを了承した。
2人はシステムズサファリナ株式会社に到着し、社長室に案内された。
安斉は社長に名刺を手渡すと、耀も名刺を手渡す。
話を訊くとやはり、和秋は会社でも好印象で仕事ができると社長は言った。
一通り社長に話を訊いた後、次に安斉が殺人未遂事件のことについて話を訊き始め、耀は秘書にシステム課がある場所を案内してもらった。
先に秘書が中に入り、システム課の課長に話しをしてくれたようで、秘書が出てくると、「中にお入り下さい」と中に通された。そして秘書は耀に軽く会釈した後、去っていった。
耀は1人ずつ和秋のことについて話を訊いていくと、途中であることに気づいた。
当時、和秋のことについて知っている人物がもう一人いるはずなのだが、見渡してもいなかったのだ。
疑問を抱きつつも、耀は聞き込みに集中した。
会社を出ると安斉が待っており、耀は見て見ぬふりをして歩き出すと安斉が小走りで近付き、耀についてきた。
耀は早歩きで安斉から離れようとしたが、安斉も早歩きでついてくる。
すると、安斉は進行方向を変えて歩いていった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。