第8話

鶴音に会いに
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2024/03/19 09:00 更新
 次の日、千光は鶴音に会いに占いの店に行った。
 
 占いの店の前までくると、看板の下に掛かっている札がCLOSEになっており、ドアの窓には中から準備中という貼り紙が貼られていたが、中から鶴音が出てきた。
真夏夜千光
こんにちは。
もしかして、これから昼休憩ですか?
若桜鶴音
あっ、真夏夜千光さん。お久しぶりです。
はい、これからお昼に行こうかと。
真夏夜千光
じゃあ、また後でお伺いします。
若桜鶴音
真夏夜さん。お昼、まだですか?
真夏夜千光
はい、まだですけど……。
若桜鶴音
どうですか?ご迷惑でなければ、お昼ご一緒に食べませんか?
真夏夜千光
えっ、いいんですか?
はい!もちろんです!
 千光は鶴音について行くと、店からさほど離れていない距離にあるレストランに入った。
 案内された席に着くと、鶴音は「いつものやつを2つ」と注文するとウェイターは「かしこまりました」と言い、厨房に戻っていった。どうやら、鶴音はこの店の常連のようだ。
真夏夜千光
この店の常連なんですね。
若桜鶴音
えぇ、占いの店を開いた当初からこの店でお昼を食べてるんです。
 数分後、注文した料理が運ばれ、2人は料理を食べ始めた。
若桜鶴音
真夏夜さん。今日、来られたのは仙場のことですよね?
真夏夜千光
あっ、はい。
そうです。
若桜鶴音
失礼なことなかったですか?
あいつは1匹狼的な奴ですから。
真夏夜千光
いえ。
それどころか、仙場さんはお優しい方でしたよ。
1匹狼には見えませんでした。
 鶴音は驚いた表情をすると、目をぱちくりさせた。
若桜鶴音
本当ですか⁉︎
いや……まさか、あいつが優しいとは……。
若桜鶴音
昔からしつこい奴に冷たい態度をとるんですよ。まぁ、あいつからしたら私はしつこい奴だと思ってるみたいです。
若桜鶴音
いつもなら冷たい態度をとるんですけどね~。
真夏夜千光
そうですか……。
 会計を済ませて店を出ると、鶴音は千光を連れて占いの店の前で足を止める。
若桜鶴音
真夏夜さん、仙場のことが本題ではないですよね?
また占ってもらおうと思って来たってことが本題ですね。
真夏夜千光
はい、そうです……。さすがですね。
若桜鶴音
昼からの営業時間はまだですけど、占いましょうか?
真夏夜千光
えっ、いいんですか?
若桜鶴音
えぇ。
どうぞ、お入り下さい。
 席に座り、占いが始まった。
 千光は、鶴音に今後のことについて占ってほしいと頼んだ。
若桜鶴音
真夏夜さん、今後ですが……あらゆるものに阻まれますよ。
気をつけて下さい。
真夏夜千光
えっ……。それって、いつですか?
若桜鶴音
近いですね。
大体、今月中かと……。
 占いが終了し、千光は鶴音に礼を言って占いの店を出た。
 
 あらゆるものに阻まれるということに千光は心当たりがあり、それを知っている。
 千光が気付かないうちに、それがいつ起きてもおかしくない状態になっていた。

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