第3話

おかしな話
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2024/05/13 10:44 更新
クルリ
クルリ
いや、絶対おかしいですって、そんなの
学校で昨日の出来事を話していると
幼馴染の1人、クルリが顔をしかめて口を出した。
流星
流星
やっぱりおかしいかなぁ…。
俺、普通の家庭とかがよくわかんないから、正直これも普通かわかんなくて
クルリ
クルリ
絶対普通じゃないです!ですよね?伊予さん
伊予
伊予
まぁ、おかしいとは思いますよ。
普通その会話だけでそんなにピりつきませんし…
お二人の勘違い、という可能性は
その言葉に、孤月は首をゆるゆると振る。
流星
流星
「絶対ピりついてた。あれは普通に怖い」…だって
伊予
伊予
それなら、そのフリルさんがのあさんを威圧している感じでしょうか…
クルリと伊予は俺たちの幼馴染で
小さなころからよく遊んだりしている。
孤月が話さないのも、俺がそれを知っていて通訳しているのも理解してくれている。
まあ、仲のいい友達と言われると少し違和感があるけど。
クルリ
クルリ
うーん…あ、そういえば、私その「のあさん」知ってますよ
流星
流星
…えっ?
クルリ
クルリ
ほら、私の家庭って結構特殊じゃないですか。
だからいろんな人と面識があるんですよねー
伊予とクルリは、日本で有名な財閥と言われて10人中10人がその財閥を答えるほど有名な
「上石財閥」という財閥に代々仕えている家の人間だ。
もちろん接待の仕事もあるわけで、二人は幼少期から接待術や会話術を学んできたらしい。
伊予
伊予
うーん…私は知りませんね、その「のあさん」という人。
クルリ
クルリ
えー?伊予さんもいましたって!絶対!
えーっと…ほら、丁度一か月前。
あの有名な貴族が死んじゃって、そこを買い取りますって来た人の中にいましたよ!
恐竜パーカーの人と一緒に!
伊予
伊予
…あー!あのクッキーの髪飾りの方ですか!
だいぶ大人しい方でしたが、恐竜パーカ―の方や眼帯の方と違い
落ち着いて書類整理をされていました
流星
流星
あのシェアハウスって元は貴族のものだったんだね…
道理で広いと思ったよ。
クルリ
クルリ
私、あの人たちが来た時驚いちゃって。今でも覚えてますよ。
それぞれキャラの濃い人たちが12人も来たんですから
…え?
流星
流星
12人…?
流星
流星
そんなわけないよ。だってシェアハウスには、俺たちを抜いて13人いるもん
クルリ
クルリ
えぇ?でも、確かに12人しかいませんでしたよ?
すごく印象に残っていたので、今でも覚えています。
家を買った時点では12人だった。
でも、俺たちが来た時には13人になっている。
それはたったの1か月前…。
伊予
伊予
もしかして…というか、フリルさんは家を買った直後にシェアハウスに参加されたのでは?
流星
流星
うーん…それだけであんなに馴れ馴れしくするか?
クルリ
クルリ
それこそ、他の女の子たちを押さえつければできますよ!
他にアピールする人がいないんですからっ!
伊予
伊予
クルリ、論点がずれています
伊予
伊予
…ですが、私もこの件、少し興味があります。
また何か進展がありましたら、ぜひ教えてください
流星
流星
もちろん!
孤月
孤月
視線を感じ、後ろを向くと
すっかり話についていけなくなり不貞腐れている孤月がいた。
流星
流星
ああああ!ごめんね孤月!無視してたわけじゃないんだよぉ!
孤月
孤月
流星
流星
別にそんなの気にしてない…って、絶対気にしてるよね!?
ごめんねぇ!
孤月に抱き着いて泣きそうな勢いで謝る流星と
本当にそんなに気にしていなさそうな孤月を見て
伊予はぽつりとつぶやく。
伊予
伊予
…つくづく疑問に思いますが
なぜ流星くんは孤月くんの言いたいことが分かるのでしょう
クルリ
クルリ
うーん…勘、ですかね?
二人は顔を見合わせ、そろってため息をついた。

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