学校で昨日の出来事を話していると
幼馴染の1人、クルリが顔をしかめて口を出した。
その言葉に、孤月は首をゆるゆると振る。
クルリと伊予は俺たちの幼馴染で
小さなころからよく遊んだりしている。
孤月が話さないのも、俺がそれを知っていて通訳しているのも理解してくれている。
まあ、仲のいい友達と言われると少し違和感があるけど。
伊予とクルリは、日本で有名な財閥と言われて10人中10人がその財閥を答えるほど有名な
「上石財閥」という財閥に代々仕えている家の人間だ。
もちろん接待の仕事もあるわけで、二人は幼少期から接待術や会話術を学んできたらしい。
道理で広いと思ったよ。
…え?
家を買った時点では12人だった。
でも、俺たちが来た時には13人になっている。
それはたったの1か月前…。
視線を感じ、後ろを向くと
すっかり話についていけなくなり不貞腐れている孤月がいた。
孤月に抱き着いて泣きそうな勢いで謝る流星と
本当にそんなに気にしていなさそうな孤月を見て
伊予はぽつりとつぶやく。
二人は顔を見合わせ、そろってため息をついた。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。