あなたSide
練習室
3時間…耐えきれば休める…
よりによって組曲…倒れないよう気をつけなきゃ…
組曲は出演者全員がタイミングを合わせて10分近く踊るもの。
10分近く踊り続けるだけでもかなり体力を使うが…
それに加えて、「踊る全員が最後まで死ぬ気でやる」その思いが重要だった。
でも…
練習室に聞こえてくる荒い息遣い。
この練習に行くまで、腹筋太鼓やら何やらかんやらしてきてるから、みんな疲労困憊だった。
駄目だ…もっとしっかりしないと…
数十分後…
あと少し…ここをやりきったら…
そう思った時だった。
バターン!!
やばい…意識が…
そこで私の意識は途切れた。
目黒Side
約30分前…
休み時間、あなたが練習室からいなくなっていた。
体調大丈夫か聞こうとしたのに…
練習室から少し離れた廊下に、あなたが疲れ切った様子で座り込んでいた。
でも…
廊下に座っているあなたは、いつ倒れてもおかしくないぐらい体調が悪化していた。
でも、あなたの性格上「まだ大丈夫」って絶対自分で思ってる。
今俺があなたに「休んで」と言っても聞いてもらえないだろう。
誰がどう見てもつらそうなあなたの姿に、なぜか自分の心も苦しくなったような気がした。
練習中
練習が進むにつれ、あなたはミスを連発するようになった。
さっきまでちゃんと動けていたのに…
明らかに体が動かなくなっていってるあなた。
その様子に他のメンバーも気づいてるみたいだった。
そしてついに、事件は起こった。
バターン!!
踊っている最中、あなたが倒れたのだ。
康二くんと佐久間くんがすぐさまあなたのそばに駆け寄り、あなたの容体を確認する。
多分、日々の疲労とストレスで倒れたんだろう。
俺もすぐさまあなたのところに走っていった。
自分がついた時にはもうあなたは意識を失っていて、俺達の声に反応していなかった。
俺はあなたを姫抱きし、医務室に向かった。
医務室
医務室に入ってから2時間。
あなたは一向に意識を戻さなかった。
当たり前だよな…
毎日毎日遅くまで勉強して、仕事して…
時には徹夜までして…
それでも休んだりせずに動き続けて…
すやすやと眠っているあなたを見て、俺は罪悪感で涙が出そうになった。
あの時…俺が無理矢理にでも休ませてれば…こうはなってなかったかもしれない。
俺がもっと…あなたを気にかけてれば…あなたは無理なんてしなかったかもしれない…
ごめん…あなた…
やっと、あなたが目を覚ました。
あなたはゆっくりと起き上がると、俺の顔をじっと見つめてきた。
あれ…俺…いつの間に…
あなたは指で優しく涙を拭き取った。
改めてあなたの顔を見ると、あなたの顔はいつもよりやつれていて、クマも黒に近かった。
俺は…あなたをこんな状態にまでしてしまったんだ…
ギュッ(抱)
俺はあなたを優しく抱きしめた。
あなたSide
めぐ…私のこと…そんな風に思ってくれてたんだ…
めぐのせいじゃない…これは私の責任…
なのになんで…
言葉が出てこないの…?
めぐが泣いてるのに…目の前で泣いてるのに…
なんで何も言葉をかけられないの…?
やっとめぐにかけれた言葉。
めぐにちゃんと私の思い…伝えなきゃ…
目黒Side
あなた…
俺、まだ…あなたのそばにいてもいいかな…
あなたのそばで…見守っててもいいかな…
…ううん、そう考えるのはやめよう。
俺はあなたに必要とされてるんだ…
だったら俺は…出来る限りあなたのこと支えないと…
いつものあなただ…
太陽みたいな優しい笑顔…俺の心を照らしてくれる笑顔…
俺はそんなあなたを…好きになったのかもしれない。
急に立ち上がったからか、あなたは足がふらついてしまい、俺に全体重を預ける形になった。
今日はあなたとの絆がもっと強まった日だった気がする。
それと…俺のあなたへの思いももっと深くなった気がする。
Snow Manでの唯一の同期、これからもよろしくね。
これからもそばで…君の笑顔を守らせてね。
目黒との絆が深くなり、さらに信頼を預けるようになった水瀬と、水瀬への思いがさらに深くなった目黒。
目黒の初恋が実るのかどうかはこれからのストーリーをお楽しみに…

























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。