“魔獣の森を抜けて______!”
先ほどから何やら緊迫した表情で耐えていた峰田くんが限界を迎えたようで、森の中へ猛ダッシュしていた。
しかし
森の奥には、大きな体躯の化け物がのそりとこちらを見ていた。
魔獣の出現に、咄嗟に前に出たのは口田くんだった。
しかし、口田くんの個性である“生き物ボイス”は魔獣には効かず、そのまま魔獣は口田くんに襲い掛かろうとする。
土魔獣が口田くんに向けて腕を振りかぶったその時
4人の攻撃により、ドカァン!と土魔獣の体はバラバラに砕かれた。
爆豪くんの背後には、先程と同じ姿形をした土魔獣が爆豪くんを狙って攻撃をしようとしていた。
私は体育祭で見せた風の圧縮弾を土魔獣に放った。
見事に圧縮弾は土魔獣に命中し、木っ端微塵になった。
すぐに爆豪くんに駆け寄り、怪我がないか確認する。
すると、爆豪くんは腕をワナワナと振るわせ「余計なことをするな」と怒ってしまった。
その後しばらくは大きな問題なく順調に土魔獣たちを倒していった。
今は目的の宿泊施設までの道のりを皆で走って移動しながら絶え間なく出現する魔獣をクラス総出で討伐中だ。
私は今は後方から皆の援護の立ち回りをしている。
そのため、移動の際は常に最後尾なのだ。
しかし、それが良くなかった。
そんなことを思いながら、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんと共に魔獣を倒した直後。
返事がない。
はぐれた______?
第56話 終わり
このあともう1話投稿します

























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。