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第1話

第1話『風影様、好きな子にツッコまれる(物理)』
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2025/03/12 19:24 更新




‎砂隠れの朝は今日も静かで――




ロック・リー
ロック・リー
風影様ァァァァァ!!!




……静かではなかった。




我愛羅
我愛羅
お前、朝からうるさい





‎俺は頭を抱えながら、目の前で青春フルパワーしているロック・リーを睨んだ。


ロック・リー
ロック・リー
今日から砂隠れでも青春修行を広めようと思いまして!!!





その横に立っているのは、あなた。砂隠れの忍であり、俺の……いや、なんでもない。
‎彼女は無口で落ち着いていて、普段は静かだ。……普通なら。




‎今、リーの隣にいる時点で、普通ではない。




我愛羅
我愛羅
あなたお前まで何をしている
あなた
…青春は、いいものだと……思う
我愛羅
我愛羅
お前はどこでそんなもの学んだ?
あなた
……リー先輩と……ガイ先生
我愛羅
我愛羅
……解散だ
ロック・リー
ロック・リー
待ってください風影様!!!!





リーが俺の肩をガシッと掴んできた。何をするつもりだ。




ロック・リー
ロック・リー
あなたくんには青春の才能があります!!!
我愛羅
我愛羅
断言するな



‎俺が溜め息をついたその時、隣であなたが小さく手を挙げた。




あなた
……風影様
我愛羅
我愛羅
なんだ
あなた
……バク転、できる?
我愛羅
我愛羅
……は?



何を言い出すかと思えば




ロック・リー
ロック・リー
あなた君!素晴らしい質問です!!!
あなた
……うん!



なぜかかわいい、そして頷くな。



ロック・リー
ロック・リー
でもまずは、私がお手本を見せてあげましょう!!!




そう言ったリーが勢いよく跳び上がる。



ロック・リー
ロック・リー
青春フルパワーーーーー!!!!!




ドガシャアアア!!!!


‎盛大に転んだ。


‎……うん、知ってた。





あなた
……リー先輩、大丈夫?
ロック・リー
ロック・リー
も、問題ないです!!!




この状況でポーズを決めようとするリーを見て、俺はもう一度深く溜め息をついた。



‎……そして、横を見ると。



あなた
……風影様
我愛羅
我愛羅
なんだ
あなた
……やってみる?
我愛羅
我愛羅
絶対にやらない
あなた
……ざんねん


‎……いや、お前、やらせる気だったのか。














‎同時刻:木ノ葉の仲間たちーー








ロック・リー
ロック・リー
ほお〜〜〜!ついに我愛羅が恋を……!!!
テンテン
テンテン
ふふ、あなたが全く気づいてないのがまた面白いわね





‎木ノ葉のロック・リー、テンテン、ネジの三人は、なぜか「我愛羅の恋を応援する会」を結成していた。



ロック・リー
ロック・リー
まずは作戦を考えねば!!
ネジ
ネジ
…てか、我愛羅ってほんとにあなたのこと好きなのか?
テンテン
テンテン
我愛羅があなたを見てる時の顔思い出して!!ネジ!
ネジ
ネジ
…あ〜〜〜〜〜〜〜(察し)




‎ネジは過去の記憶を思い返していた。









‎ーーある日の中忍試験後ーー


あなた
……我愛羅、かっこいい
我愛羅
我愛羅
…………は?


耳まで赤くして湯気が出ている我愛羅





‎ーー回想終了ーー




ネジ
ネジ
あれは…確かに“好きな女にだけ見せる顔”だった…
ロック・リー
ロック・リー
だろう!?なら、我々でサポートするのだ!!
テンテン
テンテン
…いいけど、具体的には?







‎リーはキラキラした笑顔で拳を握りしめた。




ロック・リー
ロック・リー
作戦名!!『風影様に恋を自覚させよう大作戦!!』
‎「「ダサい」」





‎しかし、作戦はすでに始動していたのだった――。












‎→ 次回、『風影様、恋の自覚と同時に限界を迎える』












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