砂隠れの朝は今日も静かで――
……静かではなかった。
俺は頭を抱えながら、目の前で青春フルパワーしているロック・リーを睨んだ。
その横に立っているのは、あなた。砂隠れの忍であり、俺の……いや、なんでもない。
彼女は無口で落ち着いていて、普段は静かだ。……普通なら。
今、リーの隣にいる時点で、普通ではない。
リーが俺の肩をガシッと掴んできた。何をするつもりだ。
俺が溜め息をついたその時、隣であなたが小さく手を挙げた。
何を言い出すかと思えば
なぜかかわいい、そして頷くな。
そう言ったリーが勢いよく跳び上がる。
ドガシャアアア!!!!
盛大に転んだ。
……うん、知ってた。
この状況でポーズを決めようとするリーを見て、俺はもう一度深く溜め息をついた。
……そして、横を見ると。
……いや、お前、やらせる気だったのか。
同時刻:木ノ葉の仲間たちーー
木ノ葉のロック・リー、テンテン、ネジの三人は、なぜか「我愛羅の恋を応援する会」を結成していた。
ネジは過去の記憶を思い返していた。
ーーある日の中忍試験後ーー
⬆
耳まで赤くして湯気が出ている我愛羅
ーー回想終了ーー
リーはキラキラした笑顔で拳を握りしめた。
「「ダサい」」
しかし、作戦はすでに始動していたのだった――。
→ 次回、『風影様、恋の自覚と同時に限界を迎える』
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。