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第2話

第2話:『風影様、恋の自覚と同時に限界を迎える』
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2025/03/17 17:37 更新




‎砂隠れの風影として、俺はこれまで様々な危機を乗り越えてきた。
‎だが今、俺の目の前には過去最大級の脅威が迫っている。






ロック・リー
ロック・リー
さぁ!!今日の特訓は**砂隠れ恋愛大作戦!!**です!!!
我愛羅
我愛羅
お前はほんとに帰れ



‎俺は真顔でリーを見た。



ロック・リー
ロック・リー
待ってください風影様!!青春に恋は欠かせません!!
我愛羅
我愛羅
俺は恋など--。






‎ふと、隣から聞こえた声。
‎見ると、あなたが俺をじっと見つめていた。





我愛羅
我愛羅
……ん?
あなた
……ほんとに興味無い?
我愛羅
我愛羅
……



‎なぜか、その一言が喉に引っかかった。
‎俺はあなたのことを**「特別」**だと思ったことはない。……はずだ。






‎だが、なぜか言葉が出ない。






ロック・リー
ロック・リー
ほら見ろネジ!!これが“恋の自覚”というやつだ!!!
ネジ
ネジ
お前、なぜそんなに自信満々なんだ





‎遠くから聞こえるネジとリーの声を無視し、俺はゆっくりと口を開いた。




我愛羅
我愛羅
……別に、興味無いわけでは……ない
あなた
……ふぅん






‎あなたは相変わらず感情が読めない顔をしている。




ロック・リー
ロック・リー
では!!まずはスキンシップ作戦からです!!!
我愛羅
我愛羅
誰がやるか
ロック・リー
ロック・リー
風影様、まずはハイタッチから!!!
我愛羅
我愛羅
……は?





唐突にリーがあなたの手を掴み、俺の方向へ押し出した。
ロック・リー
ロック・リー
さぁ!!お二人で青春ハイタッチを!!
あなた
……別にいいけど





‎お前は乗り気なのか?



‎あなたは静かに片手を上げた。
‎俺も渋々手を伸ばし――







ロック・リー
ロック・リー
青春フルパワー!!!!
我愛羅
我愛羅
ちょっ、待っ--




リーが何を考えたのか、突然あなたの背中を押した。



‎結果――





我愛羅
我愛羅
!???




ドスッ!!!



‎あなたの手ではなく、顔面が俺に直撃した。








あなた
……
我愛羅
我愛羅
……




辺りに沈黙が落ちる





ロック・リー
ロック・リー
やった!!!青春ヘッドアタック成功!!!
我愛羅
我愛羅
……貴様ァァァァァァァ!!!!
ロック・リー
ロック・リー
ひぃぃ!?風影様が起こりにぃぃぃ!?
あなた
……痛い







‎俺がリーを抹殺しようとしたその時、小さな声が聞こえた。



‎見ると、あなたが顔を押さえている。







あなた
……ごめん
我愛羅
我愛羅
いや、謝るのはあなたじゃなくてあいつーー
あなた
……違う、私が……ごめん







‎あなたは少しだけ顔を伏せた。




‎……なんだ、こいつ



‎俺は今まで、あなたがこんなふうに謝るのを見たことがなかった。
‎落ち着いていて、無口で、どこか他人に無関心なはずのあなたが――



‎妙に、気になる






我愛羅
我愛羅
……別に、気にするな
あなた
……うん
ロック・リー
ロック・リー
うおおおおおお!!!風影様が優しくなってる!!!!
ネジ
ネジ
そりゃ好きな子には優しくするだろ
我愛羅
我愛羅
お前は何を言っている?






‎ネジとリーが盛り上がっているのを横目に、俺は静かに溜め息をついた。




……これは、面倒なことになりそうだ




‎そう思いながらも、俺はあなたの手がまだ俺の腕に触れていることに気づき、




‎それを振り払わずにいた――。






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