fl side
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たしかに様子を見に行かなかった僕にも責任はある。
でも、これはさすがにジョンイナが10割悪いでしょ...!
チャニヒョンが騒ぎを聞きつけて部屋から出てきた。
ヒョンには絶対に言っておいた方がいい。
僕の目の前で椅子に座っていたイエナがうつむきながら言葉をこぼす。
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ことの発端はこうらしい。
ちょうどさっき、ここでイエナとスンミナが話していた時。
スンミナから話し始めたのだという。
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イエナから聞いた感じ、スンミナは自分の存在意義に悩んでいるみたい。
相棒って時間が経てば経つほど本音を話しずらくなっちゃうよね...
だとしても今回のイエナは10点中0点だな。
ほんっとに不器用なんだねこのエギ...
しゅん...と耳をたらすキツネ。生えてないはずの耳が見える。
んん、これは僕とチャニヒョンで解決してあげないと...
イエナは一応窃盗犯だから、警察が身元調査した瞬間終わり。
こうなったら頼れる人はもう1人しかいない。
まずは気持ちを切り替えて身支度をしよう。
イエナを椅子から起こして背中を叩いてあげる。
スンミナ、お願いだから怪我だけはしないでね...
...
それで城の門に着いたんだけど...
リノヒョンの隣にはいつでもうるさい (失礼) ハニがいない。
それどころか、腰には別の刀がさしてある。
ヒョンは苦い顔をしながら姿勢を崩した。
え、そっちも...?
僕とチャニヒョンは驚いた顔を見合わせる。
イエナは親指をいじりながら答える。
ヒョンジンは腕を組んで、チャンビニヒョンは腰に手を当てて笑いの混ざったため息を吐いた。
まあ、そういう反応になるよね...
本当は自分たちで探しに行った方がいいんですけどね... まぁ、これから仕事だし無理もないか。
そんな事を言っていると、馬車2台の準備が整ったようだ。少し広く感じる馬車の中に次々と乗っていく。
一抹の不安を抱えて、僕らは遠征に出発した。


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。