第18話

Ⅱ-17
218
2026/02/24 01:45 更新




fl side









...



李龍馥
李龍馥
ほんとバカじゃないの!?




たしかに様子を見に行かなかった僕にも責任はある。

でも、これはさすがにジョンイナが10割悪いでしょ...!




方燦
方燦
もや、どうしたの?

チャニヒョンが騒ぎを聞きつけて部屋から出てきた。

ヒョンには絶対に言っておいた方がいい。

李龍馥
李龍馥
.....スンミナが出ていった
 
方燦
方燦
は?どういうこと?
梁精寅
梁精寅
...僕がやらかしました
僕の目の前で椅子に座っていたイエナがうつむきながら言葉をこぼす。

































...


ことの発端はこうらしい。


ちょうどさっき、ここでイエナとスンミナが話していた時。

スンミナから話し始めたのだという。

金昇玟
金昇玟
イエナ、僕って足手まといになってない?
梁精寅
梁精寅
急にどしたの
金昇玟
金昇玟
...ここ数週間でリノとハニに会って、やっぱり相性って大事なんだなって思ったんだ。

持ちつ持たれつの関係っていうか、お互いに必要としてるって感じ。

...そう考えたら、イエナの隣って、僕じゃないとダメって訳じゃない気がして
 
梁精寅
梁精寅
......
金昇玟
金昇玟
イエナはたしかに僕を外に連れ出してくれたけど、 それはあくまで僕にとっての利点でしかないじゃん
梁精寅
梁精寅
...そんなことない、僕は雲木槿が綺麗だから盗んだんだよ
金昇玟
金昇玟
.....でも僕は戦闘で実用的でありたい。
もしかしたら、イエナにとっては僕よりもっと使いやすい刀があるかもしれない...

......ごめん、わがままで
梁精寅
梁精寅
それは......、
 
金昇玟
金昇玟
イエナは僕にとって大切な人だから、だからこそ、僕が守っていいのかな、相棒で.....
梁精寅
梁精寅
.........
 
金昇玟
金昇玟
.....変なこと聞いちゃったよね、もう5年も経ってるのに...

....ちょっと頭冷やしてくる



















...

李龍馥
李龍馥
これだよ!イエナの悪いとこ!沈黙が多すぎる!
梁精寅
梁精寅
だって、かける言葉が見つからなくて...

イエナから聞いた感じ、スンミナは自分の存在意義に悩んでいるみたい。
相棒って時間が経てば経つほど本音を話しずらくなっちゃうよね...



だとしても今回のイエナは10点中0点だな。

李龍馥
李龍馥
せめて出ていく前に引き止めるとかさ...
梁精寅
梁精寅
あぁ...その手があったか...
ほんっとに不器用なんだねこのエギ...



方燦
方燦
ていうか今からでも追いかけられない?
梁精寅
梁精寅
さっき外行ってきたんだけど見つかんなかった...
しゅん...と耳をたらすキツネ。生えてないはずの耳が見える。

んん、これは僕とチャニヒョンで解決してあげないと...


李龍馥
李龍馥
...とりあえずスンミナを探すところからだね。警察を使ってもいいけど...
方燦
方燦
警察使ったらイエナが捕まるよね
李龍馥
李龍馥
そうなんだよね...
イエナは一応窃盗犯だから、警察が身元調査した瞬間終わり。


こうなったら頼れる人はもう1人しかいない。

方燦
方燦
今日はちょうど調査に行くし、その時に行ってみようか
まずは気持ちを切り替えて身支度をしよう。

イエナを椅子から起こして背中を叩いてあげる。




スンミナ、お願いだから怪我だけはしないでね...


































...



それで城の門に着いたんだけど...
黄鉉辰
黄鉉辰
ヨンボガおはよぉ
李龍馥
李龍馥
おはよう〜あ、リノヒョン......って、ハニは?

リノヒョンの隣にはいつでもうるさい (失礼) ハニがいない。
それどころか、腰には別の刀がさしてある。

ヒョンは苦い顔をしながら姿勢を崩した。

李旻浩
李旻浩
.....喧嘩した

え、そっちも...?
僕とチャニヒョンは驚いた顔を見合わせる。
徐彰彬
徐彰彬
そっちこそスンミナどこいったん
梁精寅
梁精寅
...こっちもすれ違いがあって
イエナは親指をいじりながら答える。

ヒョンジンは腕を組んで、チャンビニヒョンは腰に手を当てて笑いの混ざったため息を吐いた。



まあ、そういう反応になるよね...

李旻浩
李旻浩
ハニは家臣に探すよう言っといたから大丈夫だと思うんだけど....スンミナも頼んどくよ
梁精寅
梁精寅
ありがとうございます...

本当は自分たちで探しに行った方がいいんですけどね... まぁ、これから仕事だし無理もないか。


そんな事を言っていると、馬車2台の準備が整ったようだ。少し広く感じる馬車の中に次々と乗っていく。






一抹の不安を抱えて、僕らは遠征に出発した。

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