「ねぇ、エイジくんっ!今度遊びに行かない?」
エ「ごめん、忙しくて」
「そっかー、忙しいなら仕方ないよね!」
ピロン
そ「んぁ?」
そ「ったく…」
あなたとエイジが付き合い始めて2週間が過ぎた。
そ「おい、エイジ!」
エ「なんだよ」
そ「あなたとデートしてやれよ」
エ「なんでお前に関係あんだよ」
そ「あなたが悲しんでるからだろ!?」
エ「は…?」
そ「俺にLINEで言ってくるんだよ。全然一緒に出掛けてくれないくれない。とか」
そ「俺はあいつの悲しむ顔を見たくねぇんだよ!」
そ「だから…」
エ「へぇー、そんなに好きなんだ…だってよ。あなた」
「あ…」
そ「お前、なんでここに」
「そ、そらいたから一緒にお弁当食べよと思って…」
エ「じゃ、あなたちゃん。ごめん、俺無理だわ」
「エイ、ジ、くん…」
エ「ごゆっくりー」
「そら…今のって…」
そ「…ごめん。別れたくなかっただろ?」
「いいんだよ。大丈夫。それよりあの話って…」
そ「…もうバレちゃったら仕方ねぇよな、」
そ「あなた…俺と付き合ってください」
「…ごめん…」
そ「だよなw気にしないで」
さよなら俺の初恋
「ち、違くて…まだえいじくんと別れたばっかだし、それにそらとはもう家族としてみてたからちょっと驚いちゃって…」
「それに私の初恋の人だし」
そ「はつ、こい?」
「うん!ずっとすきだったけど諦めてたからさw」
そ「じゃあ…7月の夏祭りでまた告ってやるよ」
「あり、がとう?w」
end…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。