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第1話

息継ぎ1回目。
15
2022/01/14 07:32
幾度となく続く石の上をどのくらい走っただろうか?
分からなくなる程狂ったように走った私の足はボロボロだった。

井垣を掻き分けた先は活気に満ち溢れ、

そこらには無数の水玉模様

容赦なく私に降り注ぐは
人々の視線と心の中を表したような、そんな雨模様だった。

水を弾き生き続ける綺麗な花達の目の前で倒れ込み、今までの生きた記憶を思い出していた

____私の家は何を言われても嫌味を零さない性格だった。

その性格が利用され続けた結果、家族の中でも交友関係が狭い私に回ってきた。不幸を押し付けられてしまった。

皆甘え過ぎた、漬け込み過ぎたのだ。

「すいません、少しお金を貸して頂けませんか。」

そう言って父はやれる限りの命綱を渡した。

「今日家にお邪魔していいかしら?」

そう言われ続け後片付けをする母の顔は疲れ切っていた。

「推薦だぞ!良かったな!」

先生にそう言われあなたの兄弟の名前はプレッシャーに潰された。

簡潔に言うと、皆壊れたのだ。
アクアリウムが割れた時中から水が飛び散るように。

心が割れ、ドロドロになってしまった液体が



私は幸せでいたかっただけなのに。


そう呟いたが最後、今日の私は死んで行った

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