剣持さんと零の戦闘訓練は、剣持さんの勝利という形で終わった。
ま、零が戦闘向きの異能じゃなかったし、仕方ない…のか?
…今度、武器でも作ってあげようかな…。
でも、どうやらこの学校には、[ 武器屋 ]と呼ばれる人間がいるらしく、三年生だとか……。
体育館にくっ付いてある、ギャラリーとでも言うだろうか。
そんな所を歩いていると、奥の方から葛葉さんと叶さん小走りできた。
二人、ってこと?
そう言って、叶さんは手をヒラヒラ振りながら葛葉さんの手を掴んで走って行った。
…全校生徒?
…二人…???
頭の中は情報が多すぎてパンクした。
少し深呼吸しようと壁に寄りかかる。
虚しくも、すぐ15分休憩は終わってしまい、今は訓練場のど真ん中にいる。
ギャラリーには、葛葉さんと叶さん目当てであろう女子生徒がたくさんいる。
…というか、あの赤メッシュの人、見たことある気がする…。
こちらをチラチラ見てくる赤メッシュさん。
隣のピンク?みたいなメッシュが入ってる白髪の人と、青緑…?っぽい、インナーカラーの人と話している。
……。あの白髪さん、絶対モテるね。
叶さんと葛葉さんは目を合わせて頷いた。
…これ、死ぬ覚悟で使おうか。
どうやら二人以上と戦闘訓練をする場合は、異能の使用は自由。
つまり、何個使おうが、同時に使おうが、本人の自由らしい。
ただし、樋口先輩の時にもらった、あの支給品たちは渡されない。
自らの底力でやるのだ。
開始、という声がした瞬間、目の前に葛葉さんがいた。
手には拳銃。
きっと、自前の物なのだろうか。
とりあえず腹部を蹴っておく。
守られたら顔面を殴ろう。
見事に腹部に蹴りが直撃。
2〜3メートル吹っ飛んだ。
…人間、皆『できる』と思わないとできない。
これは、もう分かりきっていること。
だから、メリットで大口を叩く。
相手を少しでも錯乱させたい。
勝機を見出したい。
だから、メリットで言ってみた。
対価で釣り合うかな〜…?
手に握られている機関銃の引き金を引く。
勿論、中はBB弾。
ただし当たるとめっちゃ痛い。
…狙うは 《 腕 》 かな。
狙いを定めて一発。
葛葉さんが止めに走ってったけど、間に合わない。
ま、目的は止めることじゃないでしょ?
葛葉さんがそう言うと、体育館のど真ん中に、ブラックホールのようなものが出来た。
ギャラリーの方を一瞬見ると、
呆れ顔の者、目をキラキラさせている者、『何で?!』という顔をしている者。
…あの顔隠してる赤パーカーの子、なんだかコレを知ってそう…。
銃を溶解で溶かす。
葛葉さんをじっと見据えて、前屈みになる。
右足を後ろに伸ばし、左足の膝を曲げる。
脇を締め、
そして_____、
葛葉さんの方へ、走り出した。
どうも、一回データが消えて、1500文字が消えた人、
なすです(^_^;)
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。