第6話

# 「ハグを10分間しないと出られない部屋②」
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2026/02/06 17:00 更新



性虐待の要素が含まれます。




◇◇◇






………


あなた
ぃた"っ、



痛いの。すごく痛かった。でも、
痛いって言うとお父さんは怒るか興奮したから、
できるだけ泣かないように、痛がらないように、
私は黙ってずっと耐えてたの。

あなた
( しにたい )


触れられる手が嫌だった。その異物が嫌だった。
私の事なんて何にも考えてない動きで、
とってもとっても痛かったのに父は止まらなかった。

抵抗しようとすれば汚い父の手で口を抑えられて、
体を押さえ付けられるから黙って耐えるの。
耐えるの。耐えて耐えて耐えて、泣かないように。



だから、私は、男の人のそれが凄く怖くて、
私の首を絞める男の人の腕が怖くて、
私の身体を押さえつける男の人の筋肉が怖くて、
私を見る目つきが怖くて、私を殴る手が怖くて、
上がると痛くされるか優しくされるか
どっちかになる口角が怖くて、
お風呂になんて入っていない汚いそれが怖くて、


あなた
( ―――ずっと、全部が怖かった )


泣き叫んでしまうくらいの恐怖を、
歯を食いしばって耐えるその感覚を、
味わうのがいつか耐えられなくなりそうだったから。



あなた
………よし、いける。
覚悟決まりました。やってください。
ケイジ
無理してない?
あなた
生きて出るためなら耐えれる範囲の
無理くらいいくらでもしますよ。
あなた
大丈夫です。10分くらい
息止めてたら終わります。
ケイジ
それ終わるのキミの人生だからね。
やめようね。
あなた
流石に冗談です。


確かに彼の前で息を結構止めてたことはあったが、
流石に10分は私が死んでしまうし
耐えられなくて呼吸してしまうだろう。

それなら最初から息を吸って、
徐々に慣れていく方がきっといいはず。
それに馬鹿なことをやって、
これ以上彼に迷惑はかけられないし。



ケイジ
……じゃあ、どーぞ。
あなたちゃんする方が
多少マシでしょ?


彼は手を広げる。

私は深呼吸をしてから、彼の背中に手を回した。





あなた
( ―――ぁ、 )




―――犯、される。殺される。殺される!



あなた
やだっ、



私は彼を突き放した。


あなた
…………ぁ、


それから、彼の顔を見る。―――困った顔だ。
父じゃない、ケイジさんの、顔。
優しい人が、優しいが故に困った時の、顔。


あなた
け、けいじさ、ごめ、
ケイジ
謝らなくていい。


彼は広げていた手を元に戻して、
優しい笑みを浮かべる。
私を安心させるための笑みだ。
何度も何度もしてくれた、優しいそれ。

ケイジ
落ち着いて。大丈夫。
相手はおまわりさんなんだから、
気を遣う必要もない……分かるね?
あなた
………はい、すみません。
覚悟、全然できてなかった。
ケイジ
そんな簡単にできる訳がないんだ。
大丈夫。時間なら多分いくらでもあるさ。
ケイジ
おまわりさんは、出たあとソウに
なんて言い訳するか考えとくよ。
あなた
……はい。


優しい人。
私が軽く笑みを作ると、
彼も安心したように笑った。

ケイジ
頼ってくれよ、相棒。
ケイジ
おまわりさんなら大丈夫だから。ね?



出られない部屋のお題がハグで
こんな難しいの見たことない。



ちなみに相手がソウさんだと
照れ照れしながら普通にやって終わります。

夢主は彼に男性恐怖症を発症しないし、
そもそも彼に父親を連想させる筋肉がないから…、

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