第12話

Story11
85
2024/05/12 01:00
ころん
んん、パチッ
目が覚めると目に入る白い天井
一定のリズムを刻む機械音
さとみ
ころんッ
目の前には"大好きな彼"がいた
ころん
さとみくぅ…?
僕、なにやってたんだっけ…?
さとみ
お前ッ倒れたんだよ…
そっか…僕倒れたんだったか…
さとみ
一時は…危ない状態だったッ
さとみ
よかったッもう会えないと思ったッ
よかった……こっちに戻ってきて
もうこんな顔見たくない
でも、もう一度こうなるんだ…
ころん
さとみくッ
言いかけた時__
ころん
ッ!?!!//
降ってくる唇、初めての感触……
さとみ
ニコッ
柔らかく微笑む彼
一見余裕そうに見えるが、耳は真っ赤だ
ころん
なにッしてんの!?//
さとみ
だって、倒れる前ころん言ったんじゃん
ころん
さとみくんッ好きだよッッ
ころん
カァァァァ//
さとみ
思い出したか?
ころん
わ、忘れて
さとみ
あんな可愛いころん、忘れられるかよ
ころん
僕ッッ可愛くない//
さとみ
かわいいかわいい
そう言って撫でてくれる
その感触が心地よくて、ずっと続けばいいのにって思う
でも、死神はそこまで迫っていた

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