そうして私たちは大浴場で二手に分かれ、それぞれ湯船に浸かった。
こうやってファンの人と会えるの、嬉しい...!!
あのとき、頑張っててよかったって思えるから...。
〜一時間後〜
ついつい遅くなっちゃった...。
嬉しすぎてずーっと考えちゃったもんなー...。
そうして共同スペースに戻ったが、ゲンの姿はなかった。
そう思って部屋に戻ったが、ゲンはいなかった。
ふと、窓の外を見ると、中庭にゲンがいた。
私はここから大声でゲンを呼ぼうとしたが、それを躊躇った。
ゲンの周りには大勢の子供たちがいたからだ。
私は窓のへりの上で腕を組み顔を乗せて、マジックを披露するゲンを見つめた。
そりゃゲンもあんな顔になるわけだ。
私が見ているゲンはすごく楽しそうで嬉しそうで、でもそれを表に出さないようにポーカーフェイスで隠して...。
ゲンのマジックはやっぱり色んな人を笑顔にするね...!
なんて思っているうちに私は寝てしまった。
といい終わる前に何かに気づいた。
ゲンは寝ている私の額にキスを落とした。
私を持ち上げて布団に寝かせ、そのまま一緒に寝た。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。