ーパーティ会場ー
私はゲンについていき、人気のない部屋で二人きりになる。
ゲンはたまにするすごい悪そうな顔で笑う。
この顔のゲンはろくなことを言わない。
早くみんなのとこに戻ったほうが身のためだ。
部屋から出ようとする私をゲンは後ろから抱きしめた。
そう言って振り向くと、ゲンは口にポッキーを咥えていた。
と喋っている途中でゲンは私にポッキーを突っ込み、勝手にゲームを始める。
ゲンはニコニコと嬉しそうにポッキーを少しずつ食べていく。
...なんか、思ってたよりはずいんだけど...。
あんなこと言った手前、私から折ることはできないし...。
どうしようかと考えていると、ゲンが背中に手を回し、くすぐらせてきた。
私は驚きとくすぐったさで体が跳ね、ポッキーを折ってしまった。
今度は負けないぞと覚悟を決めてポッキーを咥えると、ゲンは早々にポッキーを折る。
絶対わざとでしょ。
そういうとゲンはソファに私を押し倒し、上に覆い被さる。
私の口をゲンの唇で塞がれる。
私はキスで疲れ、いつになく弱々しく言った。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。