バチッ
あなたと善逸の間に静電気が走るが、
2人が痛がる様子はない
それどころが、善逸に吸われているように見える
そう善逸が呟くと、あなたの纏っていた電気が
善逸に移っていった
舞い上がっていたあなたの髪が、
少しずつ落ち着いてくる
同時に、空を覆っていた暗雲は
少しずつ霧散していった
あなたがその場にへたり込み、
善逸は顔を覗くためにしゃがむ
頷いたあなたは少し顔が青白い
善逸は何を思ったか、あなたを背負いあげた
あなたが渋々善逸の首に腕を回すと、
善逸が炭治郎に顔を向けた
なんとなく察していたようで、炭治郎はすぐに頷いた
そう答えて、善逸は地面を踏み込むと
強風と共に姿を消した
炭治郎がばつが悪そうに頭をかいた
ついでに暴走の危険性が下がるので一石二鳥である
弥生の言葉を合図に、みんなが走り出した
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。