第56話

知らない
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2020/12/13 08:00
ゾムside
ここは何処…⁉︎わからないわからないわからない!
俺が1ヶ月もいむしつ医務室?で眠ってたってどういうことや⁉︎

____そもそも、俺?って…誰やろ。『ゾム』って呼ばれっとったなぁ…
ということは、俺は『ゾム』っていうんか?あの紫色のヘルメットを被ったやつは誰?
ゾム
ゾム
はぁ、はぁ…
得体の知れない焦燥感に駆られ、行く当ても無くあの真っ白な部屋…いむしつから飛び出してきてしまった。
俺は今…中庭?みたいなところにいる。
_____ダダダダダッ
足音がする。どうやら、その音はこちらに向かってきているようだ。
音的に…3人?くらいかなぁ。
シャオロン
シャオロン
ゾム!!
ショッピ
ショッピ
急に居なくなったから、ビックリしたんやで!
コネシマ
コネシマ
お前、起きて早々脱走とは…伝えたいことだって、謝りたいことだって、沢山あるんに…
目の前にやってきたのは、先程の紫色を基調とした男と、豚のピンがついたニット帽を被り、黄色いオーバーオールを着た男と、金髪で赤と黒のストライプ柄のサッカーのユニフォーム?を着た男。
ゾム
ゾム
…だ、誰?
ショッピ
ショッピ
俺たちの事…わからないっすか…?
紫色の男は言う。何故か彼の声が懐かしい気がする。
…でも、この3人とは初対面だ、、、
ゾム
ゾム
わ、わからない…初対面やろ…?
シャオロン
シャオロン
は⁉︎何言ってるんや⁉︎
……あ、……やっぱり、俺たちの事が許せへんのか…?
コネシマ
コネシマ
ゾム!もう一度だけ…チャンスをくれ!ほんまにすまなかった!
この人達は何を言っとるんや?
貴方達のことを俺が許す?貴方達に俺がチャンスを与える?意味がわからない!
…俺は、何かを忘れている?この人たちが正常ならば、そういうことになる。

思い出せ、思い出せ、自分!
思考を巡らせると、頭痛がしてきた。



そのまま、俺の意識は…暗転。

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