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第1話

リフレイン
3
2024/07/06 18:11
幸せとはなんだろう。
仕事をして、家庭を築いたり、友達と一緒に語らったり、趣味に没頭したり、
こんなところだろうか。
結局は毎日毎日同じことの繰り返しだ。
朝起きて、朝食を食べ、仕事をして、夕食を食べて眠りにつく。
この中で起こったことなど数日もすれば忘れてしまう。
ただこれの繰り返し。
先輩
先輩
おい!ぼーっとしてねーで、さっさと納品してこい!この無能がよ
毎日同じことを言われ、毎日同じ仕事をする。
もう、こんな同じことの繰り返しにはうんざりした。
俺だって、人並みの幸せってものを感じてみたい。
非日常を味わいたい。
こうなったのも、、やめろ考えるな。

もう変えられない。あの時こうしてればなんて考えても無駄だ。
藤原元
藤原元
はぁ
そんなことを考えてるうちに仕事は終わり帰路についていた。
駅員
駅員
まもなく3番線に電車が参ります。危ないですから黄色い線の、、、
電車のライトが、俺の目に差し込んできたその時、
藤原元
藤原元
え?
気づいた時には線路の上に倒れていた。そこで俺は死を悟った。
やっとこの繰り返しのつまらない日常から抜け出せる。
そう思い、俺はそっと目を閉じた。
藤原元
藤原元
、、、あれ
そこには信じられない光景が広がっていた。
電車は動くのをやめ、まるでずっと止まっていたかのように
振る舞っている。
人々もまた、電車と同じように微動だにしない。
藤原元
藤原元
死んだのか?俺は
???
さて、どうかな。
藤原元
藤原元
誰だ!
気づくと、そこには背丈が2メートルはあるだろうか、巨大な黒い影が立っていた。
俺はなにが起こっているのか理解できず、固まってしまった。
俺は黒だ
黒と名乗ったそいつはゆっくりと俺の方へと近づいてきた。
藤原元
藤原元
やめろ!来るなぁ!
まあ落ち着け、別に死神じゃねえし、おまえさんを殺す気もねぇ
そいつはそう言うとこう続けた。
おまえさんは過去に強いコンプレックスを抱いているようだな。
藤原元
藤原元
それがどうした
この繰り返しの日常にうんざりしている
藤原元
藤原元
、、、
全て知っているおまえの過去も未来も、
藤原元
藤原元
結局なんだよ、おまえはなにがしたいんだ!
なんとなくわかってきたぞ
死の直前に見る走馬灯ってやつか?
にしてもなんでこんな走馬灯見るのかわからない。
おまえ、これが走馬灯だと思っただろ。
藤原元
藤原元
だってそうとしか言いようがないじゃないか
まあいい
おまえはもっと面白い人生を歩んで俺たちを楽しませてくれ
藤原元
藤原元
おい、待て
じゃあせいぜい、その能力でいい人生歩めるといいなぁ
藤原元
藤原元
おい!どういうことだよ
そういうと、黒はなにもない暗闇へ消えていった。
そして周りの止まっていた電車や人がゆっくりと動き出した。
藤原元
藤原元
おい、嘘だろ
くそ、なんでこんな時あの時のことなんか思い出す。
藤原元
藤原元
なんで、思い出すんだよ
そう言いながら目を閉じる。
おい!さっさと酒買ってこい!
藤原元
藤原元
は?
なにが起こったのかわからず、俺はまた固まっていた。
だんだんと意識がはっきりしてきて、じわじわと痛みを感じた。
なにしてる。早く買ってこい!
藤原元
藤原元
え?ちょおい
やつはそういうと俺を家の外へ閉め出し、扉の鍵を閉めてしっまた。
藤原元
藤原元
なんだよ、これ
続く

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