そう話す彼女には2つの顔があった。
表の顔はイーデン校の生徒会会長。
裏の顔は東国がスパイ組織、ルブルNo.1
の若手敏腕諜報員。英智に溢れた頭脳と群を抜くようなその身体能力を用い
スパイとして、国を代表する学校の生徒として、
東国の安全を守り抜いてきた。
そしてこの男もまたルブルの元No.1諜報員。
彼女の秘められた才能を開花させた
張本人。12年前、例の悲惨な東西戦争で
親を亡くし、今にも飢え死にしかけていた
彼女を拾い上げ、ここまで育て上げたのだった。
ダン!
ネオンが机を叩き、立ち上がった。
何も口にすることはなかったが、
その顔は殺気に溢れた今にも刃物を
突きつけてきそうな目をしていた。
彼女はいつの間にか、イーデン校の生徒会長
という表向きのにこやかな表情から、
鋭い目をした隙のない敏腕諜報員の表情へと化していた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。