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第4話

祝日
1,044
2022/06/14 15:36 更新




ーーーーーー同時刻 イーデン校 第1体育館ーーーーーー























グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
はー!緊張するね〜 アルシーちゃん!
アルシー・ミレム
アルシー・ミレム
え、ええ…
生徒会に入って初めての大仕事ですし、
とても緊張しています汗汗



“アルシー”と呼ばれる彼女は
イーデン校 高等部1年の皇帝の学徒であり、
生徒会本部、会計に就く者だった。

イーデン校は代々、16歳(高等生)から
生徒会本部に入ることが可能で、
学力、スポーツ、芸術、あらゆる面で
総合Sランク以上の成績を収めている者に
生徒会役員に立候補する権利が与えられる。
その権利を持つ者。世間一般に言われる“優等生”を
この学校では“皇帝の学徒”(インペリアルスカラー)
と呼ぶのであった。

つまるところ生徒会本部に所属する
彼女もまたそういった才能の
持ち主で、努力家で、様々な困難に
打ち勝ってきた末この地位に上り詰めた者だ。


















アルシー・ミレム
アルシー・ミレム
……グ、グローベン先輩はこういう時、どうやって緊張を解していらっしゃいますか?
グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
ん?私?私は…そうだね〜こういう時は……






イーデン校第百期生徒会会長。グローベン・セリーヌ。
彼女こそこの学校の今の顔と呼んで正しい人間であろう。ただでさえ優秀な生徒が集まるこの学校で
どんな些細なことでも1位以外をとったことがない彼女は
歴代の生徒会長の中でも群を抜く学徒だった。



しかし、それは彼女の表の顔に過ぎなかった。


















ホン ショク
彼女の裏の顔は東国一のやり手“スパイ”だった。
グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
……   
































ネオス・シーアン
いいか、英傑よ。
お前はまだ幼い。故に緊張という感情を
完全にコントロールしろとは言わん。
だがその“緊張”が任務に影響がでると判断した場合は……












グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
目を瞑って1度全ての息を吐くの……
自分の全てが空になる感覚……。
もう吐ききれないところまでいったら
少しずつまた吸うの……

そうすると目にさっきまでとは違った光が
宿って、心が入れ替わるよ!













この国には12年前の東西戦争から立ち上がった、
裏で平和を保たんと死に物狂いで
はたらくスパイ組織が存在した。
“ルブル”
ルブルと呼ばれるこの組織は…
“構成員に出会ったが最後。”と
世界中の裏社会の人間に語られていた。











このイーデン校史上最賢生徒の会長、グローベンは
6歳の東西戦争で両親を亡くした後、当時のルブル一諜報員
ネオスに拾われスパイになるべくして育てられた
のだった。


















バン!!!!!!           銃声と共に泣き叫ぶ少女の声が聞こえる。

























ネオス・シーアン
英傑よ……

何度言えばわかる。
0か100で物を見るな。
固定観念を用いるな。
合理化もするな。
その脳みそは飾りか? しょうもないことで命を落としたくなければ私の言う通りに動け。




グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
しょ、しょうッ承知ッしまッした…

ネオス・シーアン
ったく……

ほら、次の任務だ。行ってこい。





グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
は、はい




























スタタタタタタタタタタタタタタタ…



















グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
おっおかあさん……
わたしも…はやくおかあさんのところにいきたいよ…
少女は才能もあってか、ネオスのスパルタ教育もあってか、イーデン校でもルブル内でもトップを走り続けられるだけの能力が身についたのだった。



































































そんな苦い思い出にふけってるうちに、
新たな生徒会本部メンバーと会話を重ねるうちに、
ついにその時間がやってきた。











キーンコーンカーンコーン……



























グローベン・セリーヌ
グローベン・セリーヌ
それでは、定刻になりましたので……
これより、第百期初等部の入学式を始めさせていただきます。
そして司会を務めます、
イーデン校高等部3年、グローベン・セリーヌと申します。
よろしくお願い致します。
  



パチパチパチパチパチパチパチ……





















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