前回のお話を見てもらうとわかると思うんだけど,私虐められてまーすっ!((
クラスの女子にね
まぁ男子じゃないだけマシよ
私,自称男性恐怖症だからさ
ここ大事自称だからね?!
ただ男子に近付くと震えたり,ちょこっと目眩がするくらいっ!
虐められてる理由はね〜……前に虐められてた子が不登校になったから
え?わかりづらい?
んーっと……つまり,私は前の玩具係の子の代理って訳ね
ってか,まじで寒いんだけど…
はぁ…早く代わりの制服に着替えたい……
ガラガラッ
あぁ〜…ね
忘れてた。そう言えばこう言う事もされてたな〜…
駄目だ記憶力が低下してる……
ガチャンッ
タタタタッ
あー私って演技上手〜い!
迫真の演技だわ
体操服が切られて,泥まみれになってる事なんて既に経験してる事だから,うんともすんとも思わねぇよ
あ,お母さんに貸してもらおっと♪
あー…私のお母さんね,ここの学校の先生なんだよね
んー……先生と言うか…直接言うと──
ガチャッ
理事長?
ふぅ……
危ない危ない
私って嘘が上手いね〜…
ちょっと嫌んなっちゃう
ガチャッ
バタンッ
あ,そっか
さっき───が来たから,今日転校してくるのか…
ガラガラッ
先生の合図があってすぐ,教室の扉が開き6人の男子が入ってきた
あ,やっぱり
あー……そっかこれで囲まれたのか…
先生ぃぃぃぃい!ちょっとありがた迷惑ですね!?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!