翌日
火貂組
東雲あなたSide
暇です。こんなに暇なことはない。
組の人達の手伝いをしようと思ったら昨日のこともあり「休んでください」と念押しされた。私は大丈夫なんだけど…
左馬刻さんの仕事が手伝えたら良いけど今、左馬刻さんは見回りだし…
呟いたときに丁度、帰ってきた左馬刻さん。駄目だった…
左馬刻さんの手口には引っかかりませんから!
溜息をつく左馬刻さん。そんなに心配することなのかな?
私だって組の人間だし……
そう言ってまた外に出ていった左馬刻さん。
……良いように使われた…
商店街
私は商店街に買い物に来た。
魚や昆布を使って何か作ろうかなと思ったからだ。ここなら見知った人達が多いから面倒事に巻き込まれないだろう。
と、思った矢先、絡まれました
そうして男はナイフを取り出して私の首に近付けた。
買い物に来ていた人達は悲鳴を上げたり逃げ出したりしていた。魚屋のおばさんはどうにかしようとこっちを見ていた
まぁ…ナイフなら…
私はナイフを持っている手を掴んで男を投げた。その代わり少し首が切れたがそれ以外には外傷はないから問題ない
そう叫ぶとどこに居たのか恐らく組の人間……がやって来て私を囲んだ
左馬刻さんの組に比べたらコイツらなんて…
私は地を蹴って一人ずつに蹴りを入れた。
昔、彼の傍に立っていたくて柔道や空手、剣道と武道ばかりやっていたから身体に何かと染み付いている。昔に比べたら鈍っているけど
全員走り去っていってから私は鞄を拾っておばさん達に挨拶する
振り返るとパトカーと警察の人達。そして、銃兎さんが居た
と、口々に褒めてくれる商店街の人達。
そんな和やかな雰囲気の中、私は怯えていた。何故かって?銃兎さんの目が笑ってないから。笑顔のはずなのに目が笑ってない…
火貂組
運悪く、左馬刻さんも居る。本当にまずい…
喧嘩を吹っかけてきたのはあっちだし…
そう思って事の発端と結果を話した
組の皆さんを私の私情に巻き込んでしまうのは申し訳ないのだけど、左馬刻さんが言うのだから仕方ない
まぁ、なにはともあれこのくらいで済むのなら良いか…
首の傷は神宮寺先生に見てもらうことて許してもらえたし、ただ、矢っ張り左馬刻さんは付き合ってから更に過保護になった















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。