第3話

読み合わせ
131
2023/07/09 05:10
今日から読み合わせが始まった。俺は特に役がある訳でもないから遅れてもいいよとは言われたが、俺は1年にあっていなかった。
織巻寿々
織巻寿々
世長……あの人は?
世長創司郎
世長創司郎
76期生の夏海先輩。元々はトレゾールだったんだよ
立花希咲
立花希咲
そんなすごい人なんだ……
あそこにいる3人は初めているから78期生だろう。俺は辺りを見回す。去年の先輩方がいなくなってがらんとした数週間のここはすっかり人で埋まった。
根地黒門
根地黒門
それじゃあいくよ!
クロの合図で始まった読み合わせ。俺は隅っこの方で見ていた。
今日は読み合わせだから動きは取らない。俺は順番を待った
高科更文
高科更文
『メイド』
(なまえ)
あなた
『は、はい!』
織巻寿々
織巻寿々
あの人上手い
立花希咲
立花希咲
うん。輝いてる
高科更文
高科更文
『王様のシーツを交換しなさい』
(なまえ)
あなた
『かしこまりました。メイド長様』
俺は次の役を取り込む。次は森の中で娘が謎のお面を被った人と出会うシーンだ
※オリジナル入ります
立花希咲
立花希咲
『ここにアプリコットが?』
(なまえ)
あなた
『あんた何者?』
立花希咲
立花希咲
『わっ!?』
(なまえ)
あなた
『邪魔者なら容赦ないよ!』
立花希咲
立花希咲
『い、いえ違います!私はただアプリコットがほしいだけなんです』
(なまえ)
あなた
『本当か!?お前城からでてきただろ!』
もう疲れ果てる気がする。俺はいつだってやる時は全力だ。
根地黒門
根地黒門
今日はここまで!
(なまえ)
あなた
(。´-д-)ハァー
高科更文
高科更文
あなたのニックネーム、久々にしてはいい演技だったんじゃねーの?
(なまえ)
あなた
いやいや、そこら辺のママゴトと同じ
根地黒門
根地黒門
そういえば、みんな彼を知らないね!あなた様〜?お願いしますわ!
クロに言われて視線が集まる。俺こうやって視線を浴びるの苦手だ。
(なまえ)
あなた
78期生の夏海 あなたです。俺基本的に舞台に上がってないから誰?って思うかもだけど、元アンバーにいました。なんか先輩にされたら俺んところにおいで?
そう言って俺に向けて拍手が起こった。

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