第47話

この日のために
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2023/10/11 09:06 更新




  規則正しく刻まれる脈。自分の息遣いさえ
  心地よいリズムとなって耳に入ってくる。
  静かな空間。遠くで聞こえる歓声。

  嗚呼、俺は今日最高に調子が良い。








ギュビン
 ひょぉぉぉん!!!! 
 !?!?!!?? 
ソンハンビン
 こらギュビン!ヒョン集中 
 してるでしょ!
ギュビン
 でも!でもぉ! 
ソンハンビン
 もう! 
 いいよソンビンㅎ 
 で、何があったのギュビン 
ギュビン
 緊張がやばくて、!振りとか飛んだら 
 どうしよう、
ギュビン
 最後の最後なのに、僕っ 
 あ、今日のメイクすごい似合ってる 
ギュビン
 へっ? 
 その制服も、いつもより 
 輝いてるみたいだね
 ねぇギュビン、100時間以上同じ曲 
 だけを必死に練習してきたの
ギュビン
 うん、 
 100時間以上だよ?今考えると 
 気持ち悪いよねㅎ
ギュビン
 確かに 
 それだけやったのに振りが飛ぶなんて 
 あるはずないでしょ?
 昨日までの自分を信じてみようか 
ギュビン
 コクッ 
 えらいぞヨシヨシ 
 ソンビンも大丈夫だから 
ソンハンビン
 ! 
 落ち着いていつも通りのお前を 
 "俺に"見せてよ 
ソンハンビン
 ヒョンに、? 
 うん 
 ずっと見守ってるから、100%で 
 頑張っておいで


  その後、噂を聞いた赤ちゃんたちが俺の前に
  列を作った。何か特別なことを話したわけではない
  ただ事実を客観的に話すだけ。それだけで
  安心できるくらいには頑張ってきたはずだから

  列の最後に並んでいたのは
 ビナ 
パクハンビン
 ヒョン…今まで本当にありがとう 
 こちらこそありがとう 
パクハンビン
 ヒョンのおかげで僕
 ここまで来れたんだよ 
 俺もビナがいないとダメになってたよ 

「スタンバイお願いしまーす」
パクハンビン
 どんな結果になろうと 
 これからもずっと 
 

         ""난 널 사랑한다 あなたを愛してる""



  手を固く繋いだまま、ステージへと続く階段を
  駆け上がる。上がるにつれて、目を伏せそうに
  なるほどの眩しい照明に脚が重くなる。

 "ヒョン!早く!"

  目を開けると照明よりも何十倍、何百倍と眩しい
  笑顔がそこにあった。

  もう一度脚に力を入れて2段飛ばしで階段を
  駆け上がる。

  ボイプラが始まってからの4ヶ月いや、練習生に
  なってからの11年という長い年月は全てこの日の
  ために。俺は今日、デビューを勝ち取るんだ

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