8月2日、私は柚月ちゃんの家で一緒に宿題をすることにした。
今日はその日。
家の外でも中からぱたぱたと階段を降りてきている音がする。
ちなみに今日は、一夏は競技かるた部の大会で、葉奈は旅行に行っているらしい。
私と柚月ちゃんの二人で女子会だ。
お菓子とジュースを持って柚月ちゃんを待つ。
玄関で綺麗に靴を並べて柚月ちゃんの部屋まで行く。
今日は柚月ちゃんのご両親はいないとのことだ。
階段を上がっていると下から私を抜かすようにうさぎちゃんが上ってきた。
その薄い茶色のもふもふさんはとってもかわいい。
柚月ちゃんのふわふわ感といいこの家の住人は可愛いと思う。
ちなみにここの家の階段はふかふかしている。
部屋には真ん中に2人用のローテーブルがあった。
そこに持ってきたお菓子とジュースを出して、宿題の束もかばんから取り出す。
柚月ちゃんは可愛くて優しくて勉強もできるすごくいい子。
だから、一緒に宿題してたら進むかなって思って下心ありで来た私。
30分程黙々と宿題をしているとき
柚月ちゃんと蒼真君は両思いであるにも関わらず未だに付き合っていないという学校ではちょっとした噂のカップルだ。
仲がいいとは思うけど、そんな好きだなんて……
────私は……確かに楓に気があるかもしれない……。
向こうはきっとないから私は黙っているんだよ、柚月ちゃん。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。