――魔法学園・校門前。
黒い魔法陣が空に浮かび、校舎全体を不気味な魔力が包んでいた。
おらふくんは笑顔のまま、空を見上げる。
けれど、その目はまったく笑っていなかった。
そう言った雷の声は、普段の学生らしい明るさとは違っていた。
あなたは一瞬、雷を見る。
雷は少しだけ困ったように笑った。
4人の間に、一瞬だけ沈黙が流れる。
――そう。
この4人は魔法学園に通っている。
けれど、その正体は――
本当は大人。
学生として学園生活を送っているだけで、実際の年齢も経験も、この学園の生徒たちとはまるで違う。たちとはまるで違う。
その時――
屋上に立っていた“先生”が口を開いた。
黒い魔力が、一気に膨れ上がる。
ズズズズズ……
校門の周囲に黒い霧が広がっていく。
おらふくんはニコッと笑う。
4人がそれぞれ魔力を集中させる。
しかし。
バチィィィン!!
黒い魔力が地面を走った。
雷たちの足元に魔法陣が展開される。
その瞬間。
――遠くから声が聞こえた。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!