第30話

破壊衝動.
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2025/06/21 14:05 更新


















ついに明日、あいつの記憶がなくなる日となった。



糸師冴.
……
そして俺の 任務も終わる日でもあった。
今回のターゲットはここの医師や看護師を殺すことだった。


























昔の蘭.
冴〜診察終わった?
糸師冴.
……終わった。 異常はない。
昔の蘭.
ほんと!? 良かったぁ〜



俺はこいつに何も言えやしない。
言ったら__
 
























昔の蘭.
冴ちゃん?



言ったらこいつはきっと雪みたいに消えてしまう気がして。
糸師冴.
チッ   んでもねぇ…



 











そして次の日の夜。
















俺は医師や看護師を殺した。















そこに現れたのは蘭だった。
昔の蘭.
! 任務お疲れ様〜
昔の蘭.
そ、それにしてもすごい量…



糸師冴.
おまえなんで病室で寝てねぇんだよ
昔の蘭.
え、いやぁだって血しぶきの音して眠れないよ
      


あぁ……イライラする。





















こんな変な終わり方をするならいっその事













糸師冴.
 っ  蘭は...お前はもうすぐ...
昔の蘭.
?   ごめん、どうしたの、
昔の蘭.
なんでそんなに悲しそうな顔してるの?
糸師冴.
    なぁ  相棒をやめてもいいか。
昔の蘭.
へ、何それ…
糸師冴.
もう俺にお前は必要なくなった。



嫌われた方がマシだ。
昔の蘭.
何それ! 要らなくなったら捨てるの!?
私の事なんだと思ってるの...
もういい、もういいんだ。早く俺を嫌ってくれ。
昔の蘭.
冴なんか...冴なんか...
体も声も全てが震えていた。
涙目で俺をじっと見てくる蘭。















昔の蘭.
フラッ    
昔の蘭.
     
糸師冴.
糸師冴.
俺にはこんな終わり方しか無かったのか...
糸師冴.
…もう、お前は何も知らないままなんだな 
糸師冴.
能力の使いすぎで記憶は少しずつ消えていく。けど、俺はその事実をお前に伝えられなかった
   俺は蘭を病室に運んで最後の言葉をかけていた。












糸師冴.
それでも最後まで、強く、そして美しかったよ
糸師冴.
俺はお前の影として、相棒として、そばにいる



窓の外、朝日が差し込み、病室に暖かい光が包む
糸師冴.
   さよならじゃない。またいつか、どこかで____


























昔の蘭
ここ、どこ!?
朝目覚めたらそこは病院だった。_______














過去編𝑒𝑛𝑑________𝕋𝕠 𝕓𝕖 𝕔𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕︎︎𓂃⟡.·

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