涼「やばい……吐きそう……」
爽「……そんな……?」
涼「そんなだよ、うるせぇな」
爽「なんでキレてんだよ、おい」
そう言い合いながら大学へ向かった
爽「あ、張り出されんじゃね?」
涼「丁度とかいちばん最悪……」
爽「何番だっけ」
涼「101」
爽「うわ、最後の1が前にあれば110番に
なったのに……」
涼「…そんな冗談言ってられる状況
じゃねぇんだけど…」
爽「あ、張り出されてるから見に行こうぜ」
そう言いながら俺は涼の腕を引っ張りながら
紙の前に立った
涼「俺見れねぇから…爽 探してくんね…?」
爽「はぁぁ?阿呆言ってんじゃねぇよ」
涼「でもよぉ……」
グズグズ言ってめんどくせぇな……
爽「早く見ろよ」
そう言いながら紙に目を渋々ながらも
探し始め次の瞬間、目を思いっきり見開いて
こちらに抱きついてきた
涼「やった、!!やったよっ!!受かってたっ!!」
そう飛び跳ねて報告する彼の姿はとても愛おしがった
爽「努力したかいがあったな」
涼「あぁ、!ほんとありがとな…!爽」
爽「別に気にすんな」
そう言いながら片手を上げていい音を立てて
ハイタッチをした
そんな幸せな時間に浸っていた時だった
「……涼……?」
俺らは誰かと思い横を見た
涼「っ……!?」
「みな…と……」
湊「……あの……っ__」
爽「こんな混んでるところで話すより
近くのカフェ行こうぜ」
「合格祝いってやつで俺の奢りでいいから」
俺がそう言うと涼はめっちゃ喜んでて
湊は申し訳なさそうにしていた
そして後ろから凛が気まずそうに立っていた
爽「凛、」
凛「……何…?」
あれから俺らはまともに会話をしてない
だから気まずさは俺らを囲み始めた
凛「早く、行こうよ…2人が待って___」
ガバッ
そう音を立てて俺は凛に抱きついた
凛「ちょっ、爽、!?」
爽「俺、キツいこと言ったままだった」
「ほんとにごめん」
凛「そんなの気にしてなんか……」
爽「ほんとに合格おめでとう…」
凛「!」
凛は俺を引き剥がしこう言った
凛「爽が行くことが決まってたから頑張れた」
「ただそんだけだよ」
そう言って2人の元へ走っていった
……俺が居たから……か……
今日からもう家に戻ろうかな笑
雲が少しズレ始め太陽が少しだけ顔を出したように
見えたのはここだけの話
そう考えながら俺は3人の背中を
ゆっくり歩きながら追いかけた
あとはお前らが仲直りするだけだからな
頼むぞ、涼












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!