とある小学校の敷地にある、古い社。
その社には願いを叶える七不思議が存在するという噂があった。
そんな場所にたった今、2人の生徒が訪れている。
一人は黄みのかかった茶髪のいかにもな元気っ子。
もう一人は知的な雰囲気を漂わせる濃紺の髪の子。
茶髪の生徒は天乃絵斗。
紺色の髪の生徒は猿山らだ男という。
この噂調査は、天乃が幼馴染である猿山に持ち掛けたことが始まりである。
2人はまだ知らない。
ここから運命が捻れていくことを。
とある夜の田舎町。
その町は、ある小説の舞台であった。
そんな町にある、一つのバス停。
そこでは、女学生が2人、バスを待っていた。
一人は黄みのかかった茶髪の、スカート丈の長いセーラー服に身を包んだ女学生。
もう一人は、茶髪の女学生と同じセーラー服に身を包み、赤色のマフラーをゆったりと巻いた女学生。
茶髪の女学生はぺん子。
赤マフラーの女学生はらだ美という。
2人はある小説のファンであり、聖地巡礼としてこの町にある古い学校を訪れていたようだった。
2人はまだ知らない。
次に来るバスは無事に帰れるものではないことを。
誰も知らない。
この世界に「平行世界」というものが実在することを。
その「平行世界」同士の境目に呑まれる人間がいるということを。
元の世界に帰るには――――――――――――
犠牲がなくてはならないことを。
公開予定日……いつか












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!