第2話

-壱-
78
2025/10/18 19:10 更新
rd(小)
あ…のお……、…きろ、天乃
天乃は猿山の声で目が覚めた。
pn(小)
……?らだぁ?ぉはよ……
ふわぁっと呑気に欠伸をする。
rd(小)
おはようじゃなくて、天乃はどこまで覚えてる?
pn(小)
………?覚えてるって…?
もどかしさを覚えたのだろう、猿山は少し顔を顰めた。
rd(小)
ほら、
七不思議だとかなんとかのくだり
pn(小)
……あぁ!願いを叶えるって七不思議を調べに飼育小屋の奥の神社みたいなとこに行ってお祈りしてそれで……
pn(小)
ここまで?
pn(小)
…てかここどこ?!
本格的に覚醒したのだろう。
天乃は、ぱっと体を起こし、そう叫ぶ。
rd(小)
音量下げて
俺もそこまでしか記憶にない
rd(小)
で、気づいたらここで寝てた
天乃は軽く辺りを見回した。
pn(小)
ここって、学校の図書室、だよな?
そう、二人が寝ていたのは図書室だった。
本棚が並ぶ中、二人は読書スペースであろう、椅子とそこそこの大きさの机がある場所に居た。
窓も近く、オレンジ色の夕陽が広いその部屋に差し込んでいた。
rd(小)
そうだと思う
rd(小)
…でも、明らかに俺らの学校じゃない
そう言いながら猿山は窓を──正確には窓から見える景色を──指さした。
校庭の先に見えるのは、夕焼け空に陽の光を照り返して輝く一面の稲田。
二人の通う零陀小学校は住宅街の中心にある。
そのため、三階にある図書室から見えるのは屋根ばかりのはずだ。
pn(小)
……本当にどこ?
rd(小)
…分かんない
取り敢えず、色々見て回ろう
図書室の奥の方へと歩き始めた猿山を追うため、天乃は慌てて窓の側から離れた。
pnk
どこよ、ここ?!!
目覚めるなり、ぺん子はそう叫んだ。
rdm
るっさいわね!
あたしだって叫びたいわ!!
pnk
あんたそれ特大ブーメランよ
rdm
てか、本当にどこなのよここ……
pnk
小学校の図書室でしょ?
rdm
それはそうだけど!
あたしたち帰りのバスに乗ったのよ?!
そう、二人は今の今までファンである小説の舞台へと赴きその町にあった古い学校にて摩訶不思議な体験をしていた。
一部始終が終わった後、帰るためにバスに乗り込んだのだが……
rdm
でも、少なくともあたしたちの元いた場所じゃないわ
気持ちが昂っていたのだろう。
本来の落ち着きを取り戻したらだ美はそう告げた。
暫く何か考え込む様子を見せていたぺん子が口を開く。
pnk
ねぇ、らだ美
rdm
ん?
pnk
ここって、もしかして異世界なんじゃない?
rdm
…はぁ?
異世界だなんて突拍子もない話だ。
でもらだ美も薄々感じていた。
その ── 違和感を。
pnk
異世界だって考えると、あたいたちは深夜の町に居たのにまだ夕暮れの小学校にいるのも納得できる
rdm
…………
確かに、街灯が有ってやっと前が見える暗い町に居たのに、けして近くない窓から夕陽が差している。
pnk
そして一番の謎はバス
pnk
あたいたちがあの町まで乗ってきたバスは─────

























pnk
──最終便・・・じゃなかった?
その通りだった。
rdm
……あんたって馬鹿なのか馬鹿じゃないのか分かんないわね
pnk
え?!バス最終便じゃなかった?!
rdm
褒めてんの
確かに最終便だっ…………た……
らだ美は視線をぺん子の奥へと固定して固まった。
pnk
……らだ美?
ぺん子が後ろを振り返るとそこには
pnk
……は















 







pn(小)
ぎゃぁぁぁぁらだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
rd(小)
はぁ……
ぺん子とらだ美によく似た顔立ちの少年二人が、
本棚の影からこちらを伺っていた。

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