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第1話

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2026/06/21 11:23 更新








「…、誰。」




愛情ゼロのその声を聞いた時、世界が終わったのかと思った。

そのとき、咄嗟に言った。
あなた。お前の、親友(・・)だよ、って。

いきなり恋人、とか言われてもさ。
男同士だし、結構ビックリするかなって思って
俺だったら気持ちの整理とかつかないから、
親友だよって、そう言った



正直に言えば、良かったのかな。






そしたら、そしたら、元通りになったのかな。













「あなた!俺好きな人出来た」
「いや一旦ガチで聞いて欲しい。これやーばい。」
「一目惚れってヤツ?ガチであんだね」
「なあ…聞いてる?」




頭が真っ白になった。
比喩とかじゃなくて、本当に。

海にスマホ落とした時も、家の鍵落とした時も
今まで味わったことない感情だった。

何を言ってるのか、分からなかった。
右からも入ってこない。
耳栓で塞がれたみたいに、何も聞こえなかった。




『、女の子?』



多分、酷い声してただろうなって。
そんな声絞り出して聞いた。

自分の首締めるようなこと、聞いた。



「はぁー?女のコだけど」
「嫉妬すかあなたサンw」


泣き崩れなかった俺を褒めてやりたかった。
そいえば、俺と付き合うまでノンケだったっけ。
記憶喪失って、そこまで根こそぎ持ってっちゃうんだ。



『嫉妬じゃねー、ばーか。』



震えて細くなったダサい声で呟いた。













 「 記憶喪失の恋人に、好きな人が出来た話 」














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