えいちゃんがいなくなってからしばらく経って、やっと飯が食えるようになった。
冷蔵庫開けてもなにも入っていなかった。
だから俺は買い物に行くことにした。
財布だけでいいか、
近くのコンビニに行ったけど、欲しいものがなかったからスーパーに行くことにした。
飲みもんと飯だけでいいか、
ピッ
ピッ
長い長い道路を歩いていたらふとえいちゃんのことを考えてしまった。
えいちゃんのことを考えると涙がポロポロ溢れて、前が見えなくなる。
まただ、泣きながら歩いているから、周りからは大丈夫か?っていう目で見られる。
大丈夫なわけないだろ。
俺は、すごく大事な人を亡くしたんだぞ?
なぁ、えいちゃん…
なんでなんだ?おい。帰ってきてくれ。
ギュッ
えいちゃんに抱きしめられた
えいちゃんは寂しそうに、悔しそうに、口を開いた
思わず叫んでしまった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。