第2話

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2026/03/23 13:15 更新
優斗が倒れたのは、それから一週間後だった。

 体育の授業中、急に視界が暗くなって、そのまま意識を失った。
 目を覚ましたとき、白い天井と消毒液の匂いが広がっていた。

 「……病院?」

 起き上がろうとした瞬間、体がうまく動かないことに気づく。

 「無理しないで」

 母親の声が、すぐそばから聞こえた。
 その声は、どこか震えていた。

 「ちょっと検査するだけだから」

 そう言いながら、優斗の手を強く握る。
 でも、その手の力が強すぎて、優斗はなんとなく察してしまった。

 “ちょっと”じゃない。

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