第24話

【srr】お互いの何かしらの初めてを奪わ
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2022/10/09 04:00 更新
「今日めっちゃ寒いです」
「あっそう」
「そらるさんの心は冷たい」


「今回はどちらかの何かしらの初めてを奪わないと出られない部屋らしいですよ」
しばし沈黙が流れてから
「簡単ですね」
「簡単だな」
とそらるさんと意見が合った
人と意見が合うの久しぶりな気がする…
そんな事に謎の感動を覚えた
「じゃあ、こっち来て」
言われた通りに、そらるさんに近付く
すると、急に頭をわしゃわしゃと撫でられた
何が起きてるんだと混乱している時に、「んー、駄目か」と言うそらるさんの声が聞こえた
「もしかして、私が今まで頭撫でられた事ないとでも思ってたんですか?」
「うん」
「いや、普通に親に撫でられたことありますよ」
私の親はバカ親だったから、めっちゃ甘いし、よく頭撫でられた
「じゃあ、何をしたことないの?」
そらるさんにそう聞かれたけど、思いつくものがない!…
大体、この部屋のせい
「…壁ドン?」
頭を捻って出たものがこれだ
「壁ドンねぇ…」
「私がそらるさんに壁ドンするっていうのはダメなんですか?」
「いや、俺おふざけとかでされたことあるから」
我ながら名案だと思ったが、ダメだったか…
「じゃあ、やるから壁に寄って」
言われるがままに、壁に背を着ける
視線を外している内に、音もなしにいつの間にか壁ドンをされていた
「…開かないんだけど」
思ったよりも距離が近くて、少し恥ずかしい
「あっ…そういえば、前にされたことありました」
前にこの部屋のせいで、天月さんにされたことあったな…
「はっ?」
若干驚いた顔をしながら、私の頬をつねるそらるさん
「何するんですか!?そりゃるさん!?いひゃい!」
「そういうことは早く言おうな」
その瞬間、そらるさんの手に力が入る
「ごめんなひゃい!」


「じゃあ、何すればいいの?いっその事、首に噛み付くよ?」
そらるさんが壊れてきたのか、意味不明な事を言い出した
「吸血鬼ですか。私に良い考えがあるんですよ」
そらるさんが疑心暗鬼から来るものなのか、目を細めながら、「どういうやつ?」と聞いてきた
「まあまあ、そらるさんは立ってるだけでいいです!」
と言うと、そらるさんは猜疑心に駆られながらも、壁から離れてこっちに近い所で立ってくれた
「それでいいんです!」
私はそらるさんからゆっくり距離を取る
それに首を傾げるそらるさん
十分な距離を取って、私は思いっきりそらるさんに向かってタックルした
「いっっったぁ!?は?おま…」
痛そうにお腹を押さえているそらるさんを無視して「あっ!そらるさんドア開きましたよ!」と遮った
「お前、次会ったら覚えとけよ…」

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