第14話

食堂の女の子は市川の同級生(5)
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2024/07/30 22:52 更新
相模原討伐作戦の怪我も治り、無事退院できた俺はテレビの取材がある中でも厳しい訓練を受け、毎日を過ごしていた。



食堂には毎日行っているので、あなたがシフトに入っている時は顔を合わせている。



だが、特に進展はない。
別に今の関係に不満があるわけじゃないけど。
でも、もう少し何か進展が欲しい。
仲良くなりたい。



病室で伊春くんに言われて確信したが、俺はあなたのことが結構気になっているのだ。



2人で出掛けるとか、ありだよな。



だが、出掛け先はどこがいいのか……?
昼の休憩中、悩みながら歩いていると、ふと基地内にある掲示板のチラシに目が止まった。



「立川昭和記念公園グルメフェス」



期間中の土日祝日に屋台やキッチンカーが出るイベントのようだった。
予定を確認すると、いくつか土日祝で非番の日がある。あなたと予定が合えば行けそうだ。




早速、あなたに連絡する。





市川
おつかれ!
立川昭和記念公園でグルメフェスやってるんだけど行ってみない?
市川
明後日の日曜日か来週の土曜日
空いてたらどうかな
あなたからの返信はすぐに来た。
あなた
なにそれ楽しそう!
明後日空いてる!
市川
じゃあ11時に立川口ゲート前でどう?
あなた
おっけい!
楽しみだね!
あなたと2人で出掛ける予定ができた。
楽しみもできたし、午後の訓練も気合い入れていこう。
日曜日の朝。



「おはよ市川、休みなのになんか気合い入ってるな、どっか出掛けるのか?」



「おはようございます先輩、きょうはあなたと出掛けてきます」



「おぉ!あなたちゃんと!青春だなぁー、楽しんでこいよ!」



「先輩、今のおじさんっぽいですよ」



「いや、だって青春だろ!」



先輩と小気味いい会話をしながら身支度をする。




「先輩!変なところ、ないですよね」



「レノー!それを聞くなら俺だろ!バッチリだぜ!」



「伊春くん!聞いてたの?!」



「いや聞かれたの俺だし!だが市川、俺からも言わせてもらう、バッチリだ!」




「ありがとうございます!行ってきます!」




俺は先輩と伊春くんに見送られ、公園に向かった。
11時。
立川昭和記念公園、立川口ゲート。



「レノおはよう!お待たせ!」



「あなたおはよ、俺も来たばかりだから」




時間ぴったりにやってきたあなたはジーンズに透ける素材の白いシャツブラウスというラフな格好だった。普段はしていないピアスが耳元で揺れている。
よく似合っていて可愛いな、と思う。




「きょうは誘ってくれてありがとね」



「こちらこそ来てくれてありがとう、あなたとはどっか出掛けてみたいなと思ってて」



「私も思ってた!一緒だね!」



一緒。同じことを思っていたというだけでちょっと嬉しくなる。




「じゃあ行こうか、まずは何食べる?」



「パンフ見てたんだけど、小籠包が気になるかも!」



「俺も気になってた」



『一緒だ!!』



2人の声が重なった。
顔を見合わせて笑い合う。
俺たちは小籠包を買いに向かった。

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