連れて行かれたのは、想像もしてなかった豪華な家だった。
思わず立ち止まる
軽く言われる
玄関へ行っても私の家の3倍くらいは広くて、驚く
もしかしたらお金を後で請求されるかもしれないし、
請求されてもお金は払えない。
そう思い恐る恐る言うが、叢雲さんはふっと笑うだけだった
柔らかいベッドで、暖かくて健康的な食事をさせてもらった。
この前までどうでもいいと思っていた人生が、一気に色づいた
数日間立つと、薬の効果が切れ始めたのか、
軽かった体が一気に重くなった。
部屋を出て、彼を探す
見つけた瞬間、彼のもとへ走る
もう、あれがないとだめな気がする。
おかしいのはわかってるけど、本当だ
ポケットから瓶を取り出し、渡してくる
お金を持っていない私にとっては、恐怖でしかなかった
もし、払えない金額だったらどうしよう?
無理無理無理!!!!
ごはんをまともに食べるお金もなかった私に、1万円も用意できるはずがない
ただにしてくれる…???
なにかの罠か、と思うほどいい話だった
急に腕を掴まれて、すんなり腕の中に留められた
どうせ、帰るところなんかない
体が重いままで、気持ち悪いし…
どうせ失うものもない
はやく薬が欲しい、
そう思い必死に顔を縦に振る。
薬を渡されて、迷いもなく飲み干す。
さっきの、体の軽さが戻って安心する
全部全部どうでもよくなるほど楽だ
まだ腕の中に捉えられたままで、頭を撫でられる
私はスキップしながら部屋に向かった
なにか叢雲さんが呟いた気がするが、きっと気のせいだろう。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。