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第1話

1話
77
2019/03/29 16:40
幼き頃からの病院生活
家に帰ることなんて片手で数えれるぐらい
少ししか行けない学校
ボールに触れたい
少しでも外に出るのも許可がいる
走りたい
歩きたい
外の空気をすいたい
外の景色を見たい
もっともっと景色を見たい
友達も作りたい
遊びたい

そんな夢叶わないと思っていたのに








僕は黒子テツヤ。帝光中に通っています
今日は久しぶりに調子が良くなり学校に行くことにしました
でも、教室に入ると1人。そりゃああまり来ないからこいつ誰や?みたいになりますよね
そして前の席には男の子達が話してます
とてもカラフルな色
いいなぁ…
そして少し声を聞いた
青峰 前のバスケでよォー!さつきがさー
桃井 ちょ大ちゃん!そのはなしはやめてよ!
紫原 えーなにィー?聞きたーい
桃井 だーめ!
黄瀬 えー桃井っちいいじゃないすか!
緑間 聞きたいのだよ
赤司 興味があるかな。
桃井 絶対だーめ!
バスケ…
いいなぁ…でもしたことがない
バスケってどんなゲーム?
どんなルール?
どんなシュートをするの?
たくさんの疑問が出てくる
そしてそれを叶えたい。
でも
無理だ
その瞬間読んでた本がバン と、落ちる前に
黒子 …あっ
話の邪魔をしてしまった
赤司 …君のかな?この本は
優しい声。綺麗な赤の髪
黒子 …はっはい…ありがとうございます。
少し微笑み僕は机に本を置き去った

外に出た。階段に座る
あんな人達が友達なら楽しいだろうなぁ…と思う
すると、目の前にバスケボールがコロコロと来た
黒子 … (バスケボールを持ち
初めて持つ。こんなに固いんだ
凄い…これでシュートをするんだ…
と幼い子供のように感想が出てくる
黒子 …少しなら…
と思い、ドリブルをした
黒子 …楽しい
久しぶりの楽しい感情。
とても楽しい。ポンポンといいリズムでドリブルをする
座ったままでもできる便利だ
するといまさっき居た男の子達が来た
黒子 …あっ
赤司 君は…さっきの
青峰 …んぁ?バスケボール…お前バスケ好きなのか!
青い髪の男の子が少し怖い顔をしていたがパッと笑顔になり走ってくる
黒子 …え?まっ…少し…は
青峰 なら少ししようぜ!バスケ!
黒子 …え?
青峰 少しして強くなろうぜ!
一瞬悩んだ。
したら様態が急変するかもしれない
それならしない方がいい
でも、優しい人達に声をかけられることは無い
滅多にないチャンスだ
まあ薬でも飲めばいいだろう
黒子 します…!

とても楽しかった
特に黄色の髪の男の子がバスケボールにつまずいた時は笑った

青峰 明日もしような!
黒子 は…
? テツヤくん!?
黒子 …あっ
僕はポニーテールの女性をむく
この人は僕の担当看護師。さくらさんだ
さくら ちょ…何してんの…?ダメでしょ
黒子 …はい
さくら …もう…仕方あるまい!先生には秘密にしといてあげよう!
黒子 ほっ…本当ですか!
さくら でーも、バスケは禁止です!
さっ帰ろ。ありがとうね。君たち、テツヤくんと遊んでくれて
黒子 えっと…ありがとうございました
僕はお辞儀をし微笑み帰った
赤司 …何故ダメでしょと言ったんだ…?
赤司の疑問
みんなの疑問は多くなる

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