藤井side
珍しく寝れなかった。
頭の中にはずっとあの望が浮かんでる。
どっちの？って言われたら両方の。

きっと新しいマネージャーの方の望は
俺の事を直ぐには｢流星｣って呼んでくれへんと思う。

名前を呼べば呼ぶほど
懐かしい光り輝くあの思い出が蘇る。

こんな時に何をすればいいのか分からなかった。

でも写真を見返したり
ライブDVDを見たりしたら
きっと俺はもっと酷いことをしてしまうかもって
勝手に思ってしまった。

俺もええ大人や。
やからちゃんと切り替えなあかんねん。

あけんねんけど…

一緒にいた時間が俺らを苦しめてんねん。

数日、数年、数ヶ月、数週間とか
そんなんじゃないから。

俺と望は相棒やった。
共に分かり合えてた。

男の友情
そんな簡単な言葉で表すことができるような
関係でもないと思う。

もっと濃くて俺らが共にした長い年月に
相応しい言葉絶対どこかにあるはず。

俺の大好きな望とは違う望が
明日から俺らのマネージャーになる。

頭に浮かぶのはやっぱり2人の望。

ややこしくなるな、これ。

と言うつつもマネージャーの望が気になって
まぁ俺が変なこと言っても決まったことは
決まったことやから。

アイツにも教えてやらな。




俺らの小瀧望は最強やったんやでって。

望の強さは
望の優しさやったんやでって。


















明日仕事で持っていくカバンとは別に紙袋に
今までのライブDVDとかCDを全部入れた。

なぁ望。
俺は決めたで。

俺は信じとるよ。
マネージャーがお前だって。

もし前世の記憶があるのなら
もし前世の記憶を思い出したなら
1度は言って欲しい。



『ただいま』って。

〜7年後〜
慣れすぎて怖い自分がいる。
俺もあの時のモヤモヤなんて嘘みたいに
めっちゃ仲良くなった。
もうタメで話してるしなんなら呼び捨て。笑
…ついこの前も次遊びに行く約束もした。

他のメンバーも俺が急に変わったのが嬉しかったのか
急に望のことをマネージャーに教えたり
モノマネして少しでも分かってもらえるように
一緒に空白を埋めていた。

今なんてもうこいつ以外のマネージャーなんて
有り得へんくらい。
そう思ってたメンバーも俺が知らない間に
専属マネにしてもらうようお願いした位。



今日はサシで呑みに来た。
俺と望がよく行ってたお店。

箸を持てば彼の表情が変わった。


マネージャー
  小瀧望 ｢あの、流星さ、、、｣

マネージャー：小瀧望 
｢なんかな、ぼんやりやけど覚えてんねん。
…俺ここ来たことあるんかな。｣

今なんちゃう？言う言葉。


『ただいま』って。

Fin.

作者です。

ついにこのお話も完結です！！
本当に長い間お世話になりました！

そして、新作も出しました！笑

タイトル：愛を知らないきみへ
main：藤井流星

となっております！

またジャニーズWESTの病系が1つ完結したと
言うことなので
別のメンバーの病系を出そうと思っております。

その歳なのですが
夢主さん出すか出さないかで迷っています。
そして今度のmainも誰にしようか迷っています。

もし意見等があればコメント下さい。

本当に本当に長い間ありがとうございました。

引き続き〜SAKI〜をよろしくお願いします。