深夜に親の許可なしで外出する事が度々増えた
最初はもちろん好奇心を刺激されて心踊る時間だったが、次第にそれにも飽きてきてしまった
飽き性というのも危なかっかしいということも分かってはいるが、退屈を放置していると死んでしまいそうになるのだから仕方がないだろう
ベットに入ってスマホを見ていてもドーパミンは放出されない一方で、とりあえずで出てきたが酷く退屈だ
危険があったとしても、それは体に悪いものが美味しいようにそういうことこそが一番楽しいのだ
だから、暗く不気味な路地に入り込んだ
あまりに退屈だからと言って、警戒を解いていたのがいけなかったのだろうか
最悪だ
この私をこんな目に遭わせるなんて神はどうかしている
気色の悪い、粘性のある規則的な音が路地に響く
もう何回吐いたかわからない、喉は胃酸でガラガラになっていて口内は酷い味がする
抵抗しようとしたが、拘束されている為どうにも出来ない
視界が段々と霞んでくる












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!