『 それは突然で 、必然で 。 』
“ ピピッ ピピッ ”
という 、スマホから流れるアラームの音で目が覚める 。
カーテンの隙間からは 、明るい光が覗いていた 。
もう二度寝はできない 。
つい昨日までは春休みで二度寝できたのに
今日からは新学期 。
ついに学校が始まってしまう
楽しさ半分 、面倒くささ半分 。
そんな気持ちで 、支度に取り掛かる 。
制服に着替えたあと 、
重い腰を上げ 、リビングへと向かう 。
『 仕事だから 、先に行きます 。
朝ごはん置いておくね !
新学期頑張れ ! 母より。』
リビングで 、そんな手紙を見つけた 。
いつも通りに美味しい食事 。
母にまじ感謝 。
ご飯を食べ終わり 、食器を片付けていると
“ ピンポーン ”
と家のインターホンが鳴った 。
家に来たのは 、幼馴染の 叶 だった 。
あぁ 、なるほど と納得する 。
叶 は小さな頃からの幼馴染 。
学校に行く際は迎えに来てくれるのだ
いつも来なくてもいいって言ってるのになぁ
そう言って 、家を出て駅へと少し歩く 。
と叶と喋りながら歩いていたら 、道の角から来ている人に気づかなかった 。
そうお互いにパッと顔を上げた 。
私がぶつかったのは 、男の人だった 。
太陽に反射する白い髪に 、真っ赤な瞳 。
白い髪の人は 、私の顔を見るなり驚いた顔をした 。
そして 、少し悲しそうな 。
そう言って 、叶は私の腕を引き歩き出した 。
とりあえずあのぶつかった人にはペコッとしておいた 。
そういえば 、あの人どっかで見たような 、、、
なかなか思い出せそうにないので 、考えるのはやめた 。
PS .
学校には無事遅刻せず着きそうです 。
〈 叶 side 〉
さっき 、あなたのクロノワに呼ばれるニックネームとぶつかった人 。
ぼそっとあなたの名前を言っていた 。
あなたのクロノワに呼ばれるニックネームの知り合い ?
でも知り合いではなさそうだったしな 、、、
まさか 、 ストーカー ?
そんな悪い考えが頭をよぎり 、いつの間にかあなたのクロノワに呼ばれるニックネームの腕を引いて歩いていた 。
あなたのクロノワに呼ばれるニックネームは小さな頃から一緒で 、家族同然 。
妹のような 、親友のような存在だ 。
そんなあなたのクロノワに呼ばれるニックネームに変な輩が 、、、、 ?
あなたのクロノワに呼ばれるニックネーム可愛いからなぁ 、、、
というか 、さっきの白髪の人どこかで、、、、
あと少しで思い出せそうなのに 、思い出せない
そんなことを考えていたら 、いつの間にか学校に着いていた 。
ぶっちゃけ 、あなたのクロノワに呼ばれるニックネームに近づいて欲しくは無い 。
けど 、けど 。
それを上回るようなモヤモヤ
あの人は本当になんだったんだろう 。
次 、また会ったら 聞いてみよう 。
そう決め 、先に歩いていってしまったあなたのクロノワに呼ばれるニックネームの背中を追いかけた 。
次回 ➯ ♡ × 5
『 君が導け 、未来へと続く道を 。』
ついでにお気に入りもぜひ (はーと 〃)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。