第12話

EP.12
881
2018/05/06 06:21
ジョングク「ねぇ、答えて」
あなた「っ...」
抱きしめられたまま、耳元で囁くグクの声に

私の鼓動がどんどん早まっていく。
そんな時。



看護師「ジョングクさーん、どこですか?そろそろリハビリの時間ですよー」
ジョングク「うわっまじかよ....また今度、じっくり話そ」
そう言って、グクは私をパッと離して行ってしまった。
私が呆然していると、

目の前で車椅子が止まった。
車椅子の主を見ると、ふわっとしている、私と同じくらいの人が座っていた。
???「ごめん、車椅子に石が挟まって動かなくなっちゃった。取ってもらっていい?」
あなた「あ、はい!」
よく見ると、タイヤと椅子の間に石が見事に挟まっていた。
あなた「んっ...取れな...きゃっ!」
石が取れたと思ったら、車椅子がその反動で倒れてしまった。
あなた「すっ、すみませ....」
言葉が出なかった。

と言うか、出せなくなってしまった。



車椅子に乗っていた人が私の上にまたがっていた。

さらに、唇にその人の人差し指が当たっていた。



???「あー、どうしよう。この足、今骨折してんだよなー....責任、とってくれるよね?」



























満面の笑みで、その人は言った。

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