第15話

15
810
2026/05/23 09:00 更新




片付けを手伝ってくれたヒスンさんからとある提案を受けた。




ヒスン
ヒスン
…あのさ、
あなた
はい?
ヒスン
ヒスン
これから一応仕事のパートナーになるわけで、お互いのこと知りたいじゃん。
あなた
……うん?
ヒスン
ヒスン
だから…明日休みだから話さないかってこと。
あなた
良いですけど…ジェイくん起きてきちゃうかもですよ?
ヒスン
ヒスン
大丈夫でしょ、酒飲んだ後はなかなか起きないよ。



そうなんだ…知らなかった。

それから片付けを終わらせた私たちはお互いの家でお風呂に入ってまた集まった。


あなた
あれ?ビール買ってきたんですか?
ヒスン
ヒスン
いらなかった?
あなた
いや、飲めますけど…夜更かしに本気すぎでは?
ヒスン
ヒスン
じゃあいいじゃん、ちなみにラーメンも作るけど食べる?
あなた
じゃあ…いただきます。



ヒスンさんの作るラーメンを見ていると視線を感じたから顔を上げるとしっかりと目が合う。

…手伝えってこと?



あなた
あの、
ヒスン
ヒスン
アリンのこと聞かないのはなんで?
あなた
へ?
ヒスン
ヒスン
気にならないの?



気にならないわけじゃない。でも今日の周りの反応を見る限り触れていい話題とは思えないから。それに…



あなた
まだ…ヒスンさんの深い部分に触れるには早いかなって。その為にこの会を開いたんでしょう?
ヒスン
ヒスン
そうだね。
あなた
私は…ヒスンさんが話せるタイミングになったら聞きたいです、ヒスンさんの言葉で。



それが信頼関係にも繋がるし、お隣さんとして仲良くする気なんてなかったのに…今じゃ仕事のパートナーにまで大昇格してしまったし。



ヒスン
ヒスン
…今なら、話せるかも。
ヒスン
ヒスン
長くなるかもしれないけど、
あなた
全然大丈夫です、まだ時間はたくさんありますから。



それからヒスンさんはゆっくり話し始めた。


今の現状とアリンさんとの話も。


その話が出されたのはちょうどラーメンが食べ終わった頃だった。





ヒスン
ヒスン
ジェイと焼肉屋で一緒に食事した日、俺が夜に出かけたの覚えてる?
あなた
はい
ヒスン
ヒスン
…アリンと別れてから上手く寝付けなくなって、今は薬に頼ってる。でもずっと飲み続けると効果が薄まってきて…
ヒスン
ヒスン
近くの駅に大きなクラブあるの知ってる?
あなた
はい、若者に有名な場所だと。
ヒスン
ヒスン
あそこに行ってた、朝に帰ってきたのは…まぁ、知らない女と居たんだけど。
ヒスン
ヒスン
1日だけの関係だから楽だし…それで寝られるならまぁいいかなって。



……遊んでたってことですか、芸能人である貴方がそんなところに出入りしてたら記者のいい餌食になるはず。


でも今までそんな記事が出てないということは…



あなた
あの…会社にはバレないんですか?
ヒスン
ヒスン
バレてるし、何回も叱られてる。それでも記事が出ないのは俺のイメージダウンを防ぐために会社が金で黙らせてるから。
ヒスン
ヒスン
結局…売れてたら文句も言えないし、利益も減らしたくないから会社はもう黙認してる。
ヒスン
ヒスン
…幻滅した?



幻滅したってより…私はヒスンさんがとても心配になった。




あなた
どうして…自分のことを大切にしないんですか?
あなた
ニキくんやマネージャーさんは貴方のこと守ろうと必死になってくれてるのに、ヒスンさんが自暴自棄になったら…ダメですっ
ヒスン
ヒスン
あなたは…優しいね、芸能界にいると人の汚い部分をたくさん見るから…凄く新鮮に感じる。
ヒスン
ヒスン
…アリンもそうだった。




そして、ヒスンさんが静かに語り始めた。


アリンさんとの過去の話を。



プリ小説オーディオドラマ